「僕も」とお菓子を欲しがった知らない子供。断った直後、母親から言われた言葉に絶句
娘と二人で遊んでいた昼下がり
平日の昼過ぎ、3歳の次女を連れて児童館へ行ったときのことです。
受付を済ませて遊びの部屋へ入ると、その日はたまたま誰もいませんでした。
娘は積み木を並べたり、部屋の中を歩き回ったりしながら、しばらく夢中で遊んでいました。
ひとしきり遊んだところで休憩しようと、娘と一緒に部屋を出ました。
持ってきた紙パックのジュースとお煎餅を渡すと、娘は壁際に座って嬉しそうに食べ始めました。
すると、娘より少し大きいくらいの男の子が近づいてきました。
娘の手元を見ながら、にこにことしています。
「僕もー」
一瞬、どうしようか迷いました。
親の姿を探しましたが、すぐ近くには見当たりません。食べ物ですし、知らない子に勝手に渡すわけにもいかないと思いました。
「ごめんね。これはあげられないの。おうちの人にもらってね」
そう伝えると、男の子は「わかった」と言って、そのまま廊下のほうへ戻っていきました。
入口から聞こえた「ケチ」の一言
それから間もなく、男の子が一人の女性を連れて戻ってきました。どうやら母親だったようです。
女性は娘のお煎餅を見てから、私のほうへ視線を向けました。
「少しくらい、いいじゃないですか」
私は驚きながらも、「すみません。食べ物なので」とだけ答えました。
すると女性は少し間を置いて、入口に立ったまま言いました。
「ケチ」
思っていたより大きな声でした。
娘がお煎餅を持ったまま私の顔を見上げます。私自身も、知らない人から突然そんなことを言われ、すぐには言葉が出ませんでした。
その声が聞こえたのか、近くにいた職員がやってきました。
「どうされましたか?」
職員に聞かれ、私は男の子からお菓子を欲しいと言われ、断ったところ母親から「ケチ」と言われたことを説明しました。
女性は少し不満そうな表情で、「子どもが欲しがっただけです」と言いました。
職員が間に入ってくれた
職員はどちらかを強く責めることはせず、落ち着いた声で女性に話しました。
「ほかのご家庭が持ってきた食べ物を、分けてもらうようお願いすることはできません。そこはご理解ください」
女性はしばらく黙っていましたが、それ以上は何も言わず、男の子に「行くよ」と声をかけました。
男の子は母親について歩き出し、途中で一度だけこちらを振り返りました。
娘はもう気にしていない様子で、残っていたお煎餅を食べています。
職員は私にも「驚かせてしまってすみません」と声をかけてくれました。
私は誰かのお菓子を欲しがる子どもの気持ちは、それほど不自然なことではないと思います。娘だって、同じことをするかもしれません。
ただ、断られたときに大人がどう受け止めるかは別の話です。
あの日は、職員が間に入ってくれたことで、それ以上言い合いになることもありませんでした。
娘が何事もなかったようにジュースを飲んでいる姿を見ながら、私もようやく肩の力を抜くことができました。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














