「毎年こうやって親戚に送ってるのよ」年賀状の写真に勝手に使う義母。だが、我慢出来ずに反論した結果
妊娠後期に覚えた恐怖
結婚二年目の正月、義実家で見つけた年賀状に、私は息をのみました。私たち夫婦のウェディングフォトが、堂々と刷り込まれていたのです。
相談は一切ありませんでした。義実家では、成人した子の写真を年賀状に使うのが昔からの慣習なのだそうです。
お腹はもう臨月に近く、出産は目前でした。だからこそ、ある想像が頭から離れませんでした。生まれた子の写真も、同じように勝手に配られるのではないか。
そばにいた義母は、年賀状を私に見せて誇らしげでした。
「いい写真でしょう。毎年こうやって親戚に送ってるのよ」
悪気は微塵もありません。だからこそ、止めるのは簡単ではないと感じました。「知らない人の手元に、赤ちゃんの顔が渡るかもしれない」。そう思うだけで、指先が冷たくなりました。
かみ合わない夫との会話
家に戻り、夫に思い切って気持ちを伝えました。
「子どもの写真まで、無断で使われたくないの」
「俺と子の写真ならいいだろ」
夫はあっさりと言いました。私の不安の何が問題なのか、まるで分かっていない様子でした。
そこで私は、責める言葉を全部のみ込みました。代わりに、年賀状を一枚、テーブルに置きました。
「ここに私たちの顔と、この家の住所が載ってる。これが何十軒に配られたの」
「生まれる子も、顔と名前が同じように知らない人へ渡る。あなたはそれでも平気なの」
夫が黙り込みました。自分ごととして想像できた瞬間、ようやく軽さが消えたようでした。
条件を勝ち取った臨月の交渉
後日、私は大きなお腹を抱えて義実家へ向かいました。感情ではなく、条件で話を進めると決めていました。
「お義母さん。来年から、年賀状の写真は私が選びます」
義母は眉をひそめ、反論しかけました。ところが、隣の夫が口を開いたのです。
「母さん、勝手に使うのはやめてくれ。俺もそう思う」
頼みの綱だった息子に背かれ、義母の言葉が途切れました。私はその隙に、一番伝えたいことを置きました。
「写真は私が選びます」
「それと、来年から私たちの写真も子の写真も、無断では一切使わないでください」
義母は唇を引き結び、長い沈黙のあと、ようやく頭を下げました。
「……ごめんなさい。もう勝手にはしないわ」
謝罪を引き出すまで、何度も粘りました。一度で諦めず、相手が納得する理由をその都度そろえて伝えたのが効いたのだと思います。
けれど線を引けたことで、ずっと喉につかえていたものが取れたのです。
翌年の年賀状に、私たちの写真はありませんでした。義母は写真の話題になると、必ず私に確認を取るようになりました。
あきらめずに交渉して、本当によかったです。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














