「お菓子でも食べさせておいてもらえます?」子どもをひとりで遊びに行かせる母親。だが、授業参観の日に知った事実に絶句
休日の朝にやって来る同級生
娘が小学一年生になって間もない頃、同じクラスの女の子が、ひとりでわが家を訪ねてきました。
「一緒に遊んでもいい?」
娘とは学校でも仲がよいと聞いていたため、その日は家に上げました。
ただ、まだ一年生です。保護者から何も連絡がないことが気になり、女の子に尋ねました。
「お母さんは、ここに来ていることを知っているの?」
「知ってるよ。遊んできていいって言われた」
相手の家は歩いて数分の場所にあります。念のため母親へ連絡すると、「いつもすみません」と返事がありました。
その日は娘とお菓子を食べ、夕方になる前に帰っていきました。
ところが、それから女の子は頻繁にわが家へ来るようになったのです。
平日の放課後だけでなく、休日の朝にインターホンが鳴ることもありました。娘が習い事で不在の日にも、「帰ってくるまで待つ」と玄関前に立っています。
一度家に入ると、夕方になっても自分から帰ろうとしません。
「そろそろ夕飯の支度があるから、お迎えをお願いできますか」
母親へ電話すると、少し面倒そうな声で答えました。
「近いんだから、ひとりで帰らせてください」
別の日には、こんなことも言われました。
「お菓子でも食べさせておいてもらえます?」
私は思わず言葉に詰まりました。
遊びに来ることと、何時間も子どもを預かることは違います。それでも、子ども本人を責めるようで、強く言うことができずにいました。
困っていたのはわが家だけではなかった
しばらくして、授業参観のあとに保護者同士で話す機会がありました。
そこで、別のお母さんから声をかけられたのです。
「最近、あの子がひとりで遊びに来ることはありませんか」
事情を話すと、そのお宅でも同じことが続いていると分かりました。
突然訪ねてきて、断っても玄関前で待っていたこと。家に入れると、何時間も帰ろうとしなかったこと。保護者へ連絡しても、すぐには迎えに来てもらえなかったこと。
さらに話を聞くと、同じように困っている家庭がほかにもありました。
誰も、女の子を悪く言いたいわけではありません。
ただ、低学年の子どもが約束もなく複数の家を訪ね歩くことには、安全面での不安もありました。
私たちは今後、保護者同士で事前に約束した日以外は、家の中に入れないことにしました。担任にも事情を伝え、クラス全体へ、放課後の遊び方について注意を呼びかけてもらいました。
次の土曜日、その女の子がまたひとりでやって来ました。
「今日は約束していないから、家では遊べないの。今度、お母さんと相談してからにしようね」
そう伝えると、女の子は寂しそうな顔をしながら帰っていきました。
その日の夕方、母親が初めてわが家を訪ねてきました。
「うちの子が、いろいろなお宅へ行っていたみたいで……」
私は、これまでの状況をできるだけ感情的にならないよう説明しました。
「遊びに来ること自体が嫌なのではありません。ただ、連絡もなく長時間預かることはできません。何かあったときに、こちらも責任を負えないので」
母親はしばらく黙ったあと、小さく頭を下げました。
「近所だから大丈夫だと思っていました。そんなに何軒も行っていたとは知らなくて…すみませんでした」
それ以来、女の子がひとりでわが家へ来ることはなくなりました。
休日に公園で会うと、母親がそばのベンチで見守っています。事前に連絡をもらった日は、娘と女の子がわが家で遊ぶこともあります。
子ども同士が仲よく過ごすためにも、保護者同士で確認し、無理のない範囲を伝えることが必要なのだと感じた出来事です。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














