「我が家の初孫の祝いだ」と威張る義父母。だが、夫が明かした事実で顔が真っ赤に
女の子だから、と言われて
娘の初節句を前に、私はある悩みを抱えていました。
義母がきっぱりと、こう言い放ったからです。
うちは男の子の親なのだから、女の子の行事にお金を出す気はない。
義母は電話口で、冷たくそう告げました。
仕方なく、私の実家が雛人形も食事の席も、すべて整えてくれることになりました。
両親には、本当に頭が上がりませんでした。
「孫のためだもの、気にしないで」と笑ってくれましたが、義実家との差を思うと、心がちくりと痛みます。
そうして迎えた、初節句の当日のことです。
義父母は手土産ひとつ持たず、手ぶらで玄関をくぐりました。そして、飾られた雛人形の前で胸をそらし、高らかに言ったのです。
「我が家の初孫の祝いだ」
用意したのは私の実家なのに、まるで自分たちの手柄のような口ぶりでした。集まった親戚の前で、義父母は満足げに何度もうなずいています。
私は運んできた料理を並べながら、こみ上げるものをこらえるだけで精一杯でした。
笑顔の夫が明かした真実
その空気を変えたのは、隣にいた夫でした。
夫はにこやかに、けれどよく通る声で、義父母に語りかけたのです。
「1円も出さないと徹底してたよね」
父さんも母さんも、女の子の行事には一切お金を出さないって、はっきり言ってたもんね。
だから雛人形も食事も、全部あちらのご両親が用意してくれたんだよ。夫は笑みを崩さないまま、親戚にも聞こえる声でそう続けました。
義父母の得意げな顔が、一気にこわばりました。
「そ、そんな言い方しなくても」と義母が口を開きかけますが、言葉になりません。
義父はばつが悪そうに咳払いをして、目を伏せてしまいました。
周りの親戚たちも、ようやく事情をのみ込んだようでした。
「まあ、そうだったの」「全部用意されたのね」と、ひそひそ声があちこちで交わされます。
大威張りの正体が、その場の全員に知れ渡った瞬間でした。
さっきまで胸を張っていた義父母は、見る影もなくしぼんでいきました。「用事を思い出したから」と取ってつけた言い訳を残し、早々に帰っていったのです。逃げるようなその背中に、私は胸のすく思いでした。
玄関で二人を見送ると、夫は申し訳なさそうに私を見ました。
「うちの親のこと、ずっと我慢させてたよね。ごめん」
その言葉だけで、こわばっていた気持ちがゆるんでいきました。ひとりで耐えなくてもいい。夫がそばで味方でいてくれる。娘の初節句は、そう実感できた大切な一日になりました。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














