「神経質に育てるからよ」生後半年の孫の昼寝を大声で妨げる義母。だが、夫の独り言で黙り込んだ瞬間
アポなしで訪れる義母
初孫の顔が見たい気持ちはわかる。それでも、連絡もなしに玄関のチャイムを鳴らす義母には、正直まいっていた。
娘が生後半年を過ぎた頃から、義母の訪問は週に何度もになった。そして来れば必ず、育児のやり方に注文をつけていく。
チャイムが鳴るたびに、私の肩はびくりとこわばった。今日はどこを直されるのだろう、と。
「母乳、足りてるの?もっとしっかり飲ませなきゃ」
「ちゃんと、体重も増えているので……」
私がそう答えても、義母はまるで聞いていない。
「昔はそんな育児しなかったわ」
ため息まじりにそう言われるたび、胸の奥がちりちりと痛んだ。授乳のタイミングも、離乳食の中身も、寝かしつけの仕方も、義母の目には何もかも頼りなく映るらしい。
「離乳食、まだそれだけ?」
「お昼寝させすぎじゃない?」次から次へと飛んでくる言葉に、私はいつも曖昧に笑ってうなずくのが精一杯だった。
それでも私は、笑ってやり過ごすしかなかった。夫に話しても「母さんに悪気はないよ」と受け流されるだけ。味方はどこにもいない気がしていた。
息子が告げた一言
その日、私はようやく娘を寝かしつけたところだった。そこへ、いつものように前触れなく義母がやってくる。
玄関から響いた大きな声で、娘はぱっちりと目を開け、火がついたように泣き出した。せっかくの昼寝が、あっけなく終わっていく。
「神経質に育てるからよ」
泣きじゃくる娘を抱き直しながら、私はもう笑ってごまかす気力も残っていなかった。
その夜、布団の中で、私はこらえきれずに夫へ気持ちを吐き出した。
「もう、限界かもしれない」
ぽつりとこぼした声に、夫はしばらく黙っていた。そして翌週、義母が訪ねてきたとき、夫は自分から玄関へ出ていった。
「連絡してから来てほしい。育児のことは、二人で決めてるから」
驚いて立ち尽くす義母に、夫はもう一つ、はっきりと付け加えた。
「助言は求めた時だけ」
義母は口を開きかけて、そのまま言葉をのみ込んだ。息子の思いがけない一言に、返す言葉が見つからないようだった。ばつが悪そうに、その日は早々に帰っていく。
いつもは強気な義母が、めずらしく目を泳がせている。玄関先で何度か口を開きかけては、そのたびに言葉を探しあぐねているようだった。
それからは、突然の訪問もぱたりとやんだ。あれほど止まらなかった口出しも、嘘のように鳴りをひそめた。
すべてがきれいに片づいたわけではない。それでも、いちばん近くにいる夫が前に立ってくれた。その事実だけで、私は自分の育児をもう一度、信じられるようになった。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














