「気の合わない人は誘わない主義なの」冷たい態度をとるママ友。だが、無理に群れるのをやめた結果
誘われていたのは、私以外の全員
幼稚園のママ友たちとは、公園で子どもを遊ばせる仲でした。
表向きは、和やかな関係だったと思います。
ある日の公園で、ママたちが週末のランチの相談をしていました。日時も店も、もう決まっている口ぶりです。
「あのお店、個室あるらしいよ」
楽しげな声が飛び交う輪に、私だけが入れませんでした。砂場の子どもを見守るふりをするしかありません。
その輪の中心にいたリーダー格のママが、悪びれもせず言い放ったのです。
「気の合わない人は誘わない主義なの」
ちらりとこちらへ向けられた視線で、それが誰を指しているのかは、すぐに分かりました。
周りのママたちも気まずそうに黙り込みます。
その日から、グループのやり取りの中でも、私だけがそっと外されているのに気づきました。行事の相談も、公園の集まりも、いつも後から人づてに知るのです。
群れを離れた私と、孤立したボスママ
家に帰ってからも、しばらくは胸がざわつきました。表では笑顔で近づいてくるのに、裏では平気で人を切り捨てる。
その二面性を、私は初めて目の当たりにしたのです。
けれど、考えるほどに答えははっきりしてきました。合う合わないで人を平気で切り捨てる相手の輪に、無理してしがみつく必要などないと。
翌日から、私はそのグループと挨拶だけの関係に切り替えました。
「おはようございます」だけ交わして、あとは自分と子どものペースで過ごす。
それだけで、驚くほど呼吸が楽になったのです。
子どもは相変わらず、みんなと元気に走り回っていました。
「ママ、今日も〇〇くんと遊んだよ」
その笑顔を見て、親の付き合いに子どもを巻き込まなくてよかったと心から思いました。
変化は半年後に訪れました。
あのボスママが、別のママも同じように外していたことが、次々と明るみに出たのです。
「私も“合わない”って言われてたの」
そんな声があちこちで上がり、彼女の周りからは潮が引くように人が離れていきました。
気づけば、いつも人に囲まれていた彼女が、公園のベンチにぽつんと一人で座っています。
ある日、そのママが私に近づいてきました。
「ねえ、前みたいにまた一緒に…」
言い終わらないうちに声はしぼみ、目は落ち着きなく泳いでいます。かつての勢いは、もうどこにもありませんでした。
私は静かに微笑んで、軽く会釈だけ返しました。
「おはようございます。それじゃ、また」
それだけ言って、子どもの手を引いて歩き出します。振り返ると、彼女はベンチで固まったまま、こちらを見つめて絶句していました。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














