「うちの子もそっちで遊ばせてもらっていい?」頼んでも断るママ友。しかし、毎週朝7時に娘を預ける姿に感じた本音
あの子の家に行きたがる息子
夕方、娘さんを迎えに来たママ友に、息子が玄関先で話しかけた。
息子と娘さんは同じクラスで、休日になるとうちで一緒に遊ぶことが多かった。
「今度は、ぼくがそっちのおうちに行ってもいい?」
するとママ友は少し笑って答えた。
「うーん、うちは散らかってるからなあ」
そう言いながら、娘さんの靴ひもを結び直す。そのときは私も、「そうなんだ」と聞き流していた。
ただ、少し前から気になることはあった。ママ友はパートを増やしてから、休日の朝7時に娘さんを連れてくるようになっていたのだ。
「今日もお願いしていい?」
そんな日が何週も続いていた。
半月ほどたったころ、今度は私から聞いてみた。
「たまには、うちの子もそっちで遊ばせてもらっていい?」
ところが、ママ友はすぐに首を横に振った。
「ごめんね。うちは散らかってるから。こっちのほうが広いし」
これで「散らかっている」と言われたのは2度目だった。
その晩、夫に話すと、夫も少し困った顔をした。
「こっちは毎週、朝から預かってるもんな」
ママ友は、ときどきお菓子の箱を持ってきてくれる。それでも、毎週朝早くから娘さんを預かり続けることには、少しずつ負担を感じるようになっていた。
土曜の玄関で伝えたお願い
次の土曜も、朝7時にチャイムが鳴った。
まだパジャマ姿の息子を後ろに、私は玄関を開けた。ママ友はいつものように娘さんを連れ、紙袋を差し出してくる。
「今日もよろしくね」
私は紙袋を受け取る前に、思い切って口を開いた。
「遊びに来るのはいいんだけど、来週の土曜は、うちの子をお願いできる? その日、私も用事があるの」
ママ友の手が止まった。
「え、来週……うちで?」
「うん。それと、これから朝は9時くらいにしてもらえると助かるな」
ママ友はしばらく黙っていた。
そのとき、廊下の奥から起きてきた夫が顔を出した。
「9時なら、こっちも助かります」
ママ友は夫と私を見てから、小さくうなずいた。
「……そっか。ごめんね。分かった。来週はうちで預かるよ」
翌週の土曜、息子は初めて娘さんの家へ遊びに行った。
夕方に帰ってくるなり、うれしそうに話し始めた。
「おうち、ちゃんときれいだったよ。ぬいぐるみがいっぱいあった」
私は思わず笑ってしまった。
それから、ママ友が朝7時に娘さんを連れてくることはなくなった。遊ぶ日は9時からになり、ときどき息子も向こうの家へ呼んでもらえるようになった。
帰り際、ママ友が娘さんの手を引きながら言った。
「来月の土曜は、またうちに来てね。9時に待ってるから」
言いにくいまま我慢するより、一度きちんとお願いしてみてよかったと思った。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














