「あの子は冷たい」と言った同僚…休みの日の誘いを断った私に、別のパートさんが返した言葉
休みの日の誘いを断ったら
スーパーの惣菜売り場でパートを始めて、しばらくたったころのことです。
同じ時間に入る40代くらいの同僚は、揚げ物の温度や値引きのタイミングなどを、最初に根気よく教えてくれた人でした。
「揚げ油はね、このくらいの色になったら替えどきよ」
「そうなんですね。覚えておきます」
今では私も、新しく入った学生さんに盛り付けを教えるようになりました。
ところが同僚と連絡先を交換してから、仕事とは関係のないメッセージが朝から晩まで届くようになりました。
返事が昼過ぎになると、「無視してるの?」と続けて送られてくることもあります。
休みの前日には、こんな誘いが来ました。
「子どもを預けてランチ行こうよ。断らないよね?」
「ごめんなさい。その日は子どもの用事があって」
すると、すぐに返事が届きました。
「私のこと、嫌いになったの?」
どう答えればいいのか分からず、私はだんだん連絡そのものが負担になっていました。
次の出勤日、品出しをしていると、ベテランのパートさんに小声で呼び止められました。
「あの人ね、あなたのこと『冷たい』って言ってたよ。この前と今日で、2度も」
「そうだったんですね…。教えてくださって、ありがとうございます」
休憩室でも同僚はいつものように隣へ座り、夫の給料や実家の場所まで聞いてきます。私はどう距離を取ればいいのか分からなくなっていました。
休憩室で返された事実
その週のうちに、私は50代の女性店長へ相談しました。閉店後の事務所で、これまでのことを順番に話しました。
店長は少し考えてから尋ねました。
「そうだったのね。あなたは、どうしたい?」
「仕事は今までどおり一緒にしたいんです。ただ、仕事以外では少し距離がほしくて」
数日後の昼休み、店長は休憩室で同僚の隣に座り、世間話のあとに静かに切り出しました。
「連絡はね、仕事以外のことは、みんなそれぞれのペースでいいのよ。休憩も、ゆっくり休める時間にしましょう」
同僚は少し黙ったあと、口を開きました。
「私はただ、仲良くしたかっただけで」
すると、向かいにいたベテランのパートさんが箸を置きました。
「この人が冷たいなんて、私は思ったことないよ。学生さんにも、いつも丁寧に仕事を教えてくれるもの」
同僚はしばらく黙っていましたが、やがて私のほうを向きました。
「…ごめんね。しつこかったね」
「私も、はっきり言えなくてすみませんでした」
その日から、仕事以外のメッセージはほとんど届かなくなりました。昼休みにはまたみんなでテーブルを囲み、同僚が教えてくれた揚げ油の話になると、学生さんも一緒になって笑っていました。
仕事では普通に話しながら、それぞれが無理のない距離を保てるようになったことに、私はほっとしました。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














