「みんな迷惑してるのよ、早く出すのはやめて」ゴミ出しのたびに責める隣の奥さん。だが、自治会長が見せた決まり
朝7時のゴミ出しを注意されるようになった私
私は仕事に出る時間が早いため、ゴミの収集日には朝7時ごろに袋を出していました。
家の近くにあるゴミ置き場の決まりは、「収集日の朝8時までに出すこと」。ずっとその時間を守っていたので、特に問題はないと思っていたのです。
ところがある朝、隣に住む50代くらいの奥さんから声をかけられました。
「あら、ずいぶん早いのね」
最初は何気ない会話だと思っていました。
しかし、次の収集日にはゴミ置き場の網の前で、私の袋を指さされたのです。
「あなたの家だけ早く出していて、目立つのよ」
「えっ?でも、8時までに出す決まりですよね?」
そう答えても、奥さんは納得していない様子でした。
帰宅後、念のため自治会から配られた案内を見直しました。
やはり「朝8時まで」と書かれています。
それなのに、奥さんからの注意は続きました。
会うたびに言い方もきつくなり、とうとう通りに響くほどの声で言われたのです。
「みんな迷惑してるのよ、早く出すのはやめて」
「みんな」という言葉が、特に気になりました。
もしかして、ほかのご近所さんも迷惑に思っているのでしょうか。
それ以来、私は朝8時近くまで待ってからゴミを出し、駅まで急いで向かうようになりました。
そんなある朝、玄関で時計を気にしている私に夫が声をかけました。
「まだ出ないの?電車、大丈夫?」
「だって、早く出すとまた怒られるから…」
事情を聞いた夫は、不思議そうな顔をしました。
「いや、8時までなんでしょ?7時なら問題ないじゃないか」
「私もそう思うんだけど…」
「それなら、自治会長さんに一度相談してみるよ」
夫の言葉に、私は少しだけ気持ちが楽になりました。
自治会長が見せた回覧の一文
次の収集日。私はいつもどおり、朝7時にゴミ袋を持って家を出ました。
すると、ゴミ置き場のそばに、70代くらいの女性の自治会長さんが立っていました。
手には自治会の回覧が握られています。
私が袋を置いたところで、隣の家の玄関が開きました。
「ちょっと、また早いじゃない。何度言ったら分かるの?」
奥さんの声に、思わず体がこわばりました。
すると自治会長さんが、穏やかに声をかけたのです。
「ちょっといいですか。ゴミ出しの時間について、一度確認していただきたいんです」
そう言って、手にしていた回覧を奥さんに見せました。
「こちらに、決まりが書いてありますから」
奥さんは少し不満そうに紙をのぞき込みました。
「収集日の、朝8時…までに出すこと」
そこで奥さんの声が止まりました。
「……えっ、8時まで?」
自治会長さんは、静かにうなずきました。
「そうなんです。7時に出しても、決まりには違反していませんよ」
ちょうどそのとき、近所の人たちもゴミ袋を持って歩いてきました。
話を聞いていた斜め向かいの奥さんが、不思議そうに口を開きました。
「あれ?うちも7時すぎには出してますけど……迷惑でした?」
その後ろにいた男性もうなずいています。
隣の奥さんは、しばらく黙ったまま回覧を見つめていました。
そして、小さな声でつぶやいたのです。
「…8時に出す決まりだと、思ってたのよ」
それだけ言うと、気まずそうに自宅へ戻っていきました。
あれ以来、私が朝7時にゴミを出すとき、隣の奥さんと顔を合わせることはなくなりました。
今では時計を気にしてゴミ出しを遅らせることもなく、余裕を持って駅へ向かえています。
ずっと守っていた決まりを、きちんと確認してもらえたこと。それだけで、毎朝の憂うつな気持ちがずいぶん軽くなりました。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














