「同じ服が3日も続くと、不潔に見えない?」娘の服を陰で話題にしたママ友が、幼稚園の門前で知った事実
物干しに並ぶ、同じ形の5枚
わが家には、5歳の娘が幼稚園に着ていく服が5枚あります。
どれも同じ形で、違うのは胸元の小さな刺しゅうだけです。
娘は肌が弱く、少しでもごわごわした生地だとかゆがって泣いてしまいます。
いろいろな服を試して、ようやく安心して着られるものを見つけました。
娘もその服が大好きで、毎朝5枚の中から好きな柄を選んでいます。
ある朝、幼稚園の門の前で、同じクラスのママ友に声をかけられました。
「あら、その服、おとといも見たわ。こだわりが強いのね」
そのママ友は、自分の子には毎日違う服を着せています。
少し笑われたような気もしましたが、私は「これが気に入っているみたいで」と答え、その場を離れました。
ところが数日後、お迎えのときに別のお母さんから思いがけない話を聞いたのです。
「ちょっといい?言おうか迷ったんだけど…」
そう言って、声を落としました。
「あの人、ほかのお母さんたちにも話してるみたいで。私も聞かれたの」
「えっ、何を?」
「『同じ服が3日も続くと、不潔に見えない?』って」
私は思わず聞き返しました。
「それ、うちの娘のことですか?」
「うん……。私はそんなことないよって言ったんだけどね」
娘の服が、知らないところでそんなふうに話題にされていたなんて。
毎日きちんと洗っているのに、同じ服に見えるだけで不潔だと思われてしまうのでしょうか。
何より、娘自身がその言葉を聞いたらと思うと、胸が痛みました。
「ちゃんと洗ってあるの?」門の前で聞かれた私
翌朝、娘と手をつないで幼稚園へ向かうと、門の前に例のママ友がいました。
近くには、ほかのお母さんが3人います。その中には、昨日の噂を教えてくれたお母さんもいました。
ママ友は娘を見るなり、また服の話を始めました。
「あら、今日もそれなのね。ちゃんと洗ってあるのかしら」
その言葉を聞いた娘が、私の手をぎゅっと握りました。
私は娘の手を握り返してから、ママ友に向き直りました。
「もちろん、洗っていますよ。同じ服に見えますよね」
「ええ、いつも同じだから」
「実は、これと同じ形の服を5枚持っているんです」
ママ友は少し驚いた顔をしました。
「えっ、5枚も?」
「はい。娘は肌が弱くて、合わない生地だとかゆくなってしまうんです。この服なら大丈夫なので、刺しゅうが違うものを5枚そろえたんですよ」
私は続けました。
「毎日洗っていますし、着せているのも別の1枚です。だから、不潔だと思われると少し悲しいですね」
ママ友は「あ、そうだったの…」と小さく答えました。
すると、そばにいたお母さんの1人が口を開きました。昨日、噂を教えてくれた人です。
「私も服のことを聞かれたけど、そういう理由があったんだね」
その言葉に、ママ友は気まずそうに視線を落としました。
ちょうどそのとき、娘が自分の胸元を指さしました。
「きょうは、おはなの!」
見ると、小さな花の刺しゅうがついています。
近くのお母さんが、娘に笑いかけました。
「あ、本当だ。かわいいお花だね」
「きのうは、ちがうのだったよ!」
嬉しそうに話す娘を見て、私もようやく笑顔になれました。
ママ友はそれ以上、服について何も言いませんでした。
娘にとっては、毎朝お気に入りの服を選ぶことも楽しみの一つです。
周りからどう見えるかよりも、娘が気持ちよく、笑顔で過ごせることを大切にしたい。
そう思いながら、幼稚園へ向かう娘を見送りました。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














