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2026.10.07(Wed)

「着てないから返品して」と5千円の服を持ち込んだ客。だが、服についた証拠で嘘が露呈

「着てないから返品して」と5千円の服を持ち込んだ客。だが、服についた証拠で嘘が露呈

紙袋から立ちのぼった香水

大学生のころ、私は服の店でレジのアルバイトをしていました。

平日の夕方、カウンターの内側で服をたたんでいると、50代くらいの女性客が紙袋を持ってやってきました。

袋から出てきたのは、数日前にこの店で買ったという5千円ほどのカットソーです。

「家で合わせてみたら、イメージと違ったの。着てないから返品して」

そう言って、女性客はレシートを差し出しました。

ところが商品を見ると、タグはすでに切り取られていました。

さらに、えり元にはファンデーションのような肌色の跡があり、袖口からは香水の香りもします。

私は商品を確認してから、女性客に伝えました。

「申し訳ございません。タグが外れていて、えり元にもお化粧の跡がございますので、こちらは返品をお受けできません」

すると女性客は表情を変えました。

「着てないって言ってるでしょ。レシートもあるじゃない!」

声が大きくなり、後ろには会計を待つ客が2人並び始めました。

「着ていない」から変わった説明

私が対応に困っていると、奥の事務所から30代後半くらいの女性の店長が出てきました。

「ありがとう。ここは代わるね」

店長は私の横に立つと、カットソーを手に取って状態を確かめました。

女性客は、店長にも強い口調で言いました。

「こんな店二度と来ないわよ。5千円返して」

店長は声を荒らげることなく、えり元を見せながら答えました。

「こちら、えり元にお化粧の跡がついております。袖口からは香水の香りもしますので、この状態では返品をお受けできません」

女性客はすぐに言い返しました。

「だから、それは家でちょっと試しただけよ」

その言葉を聞いて、私は思わず女性客を見ました。

さっきまでは、「一度も着ていない」と話していたはずです。

店長も少し間を置いてから、静かに確認しました。

「先ほどは、着ていないとおっしゃっていましたよね」

女性客は返事をせず、レシートを持ったまま黙り込みました。

店長はそれ以上追及せず、カットソーをきれいにたたんで紙袋へ戻しました。

「申し訳ございませんが、この状態の商品は返品をお受けできません。こちらはお持ち帰りをお願いいたします」

女性客はしばらく何も言いませんでしたが、やがて紙袋をつかむと、そのまま店を出ていきました。

店長は待たせていた2人の客に頭を下げ、それから私に小さな声で言いました。

「さっきの説明で大丈夫だったよ」

緊張していた私は、その言葉を聞いてようやく肩の力が抜けました。


※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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