「一括で払うのはやめた」高額な買い物を繰り返す夫が選んだ分割払い。だが、妻が明細を並べて伝えたこと
買っては売るを繰り返す夫
夫の買い物ぐせには、結婚してからずっと悩まされてきました。
最初に驚いたのは、相談もなく20万円の時計を買ってきたときです。その後も30万円のパソコン、10万円のヘッドホンと、高額な物が次々に家へ届きました。
しかも、買った物を長く使うわけではありません。
しばらくすると飽きて売ってしまい、後になって「やっぱり売らなきゃよかった」と後悔。
結局、前より高い物を買い直すのです。携帯電話も、いつも最新のものでした。
家計を任されている私は、夫の買い物が増えるたびに食費を見直していました。
自分のために1万円の靴を買うことさえ、何度も迷って諦めていたのです。
ある晩、居間で動画を見ていた夫に、思い切って話しました。
「ちょっと、買い物のことなんだけど。もう少し考えてから買ってくれない?」
「何?またその話?」
「だって、給料は変わらないのに、買う物だけどんどん高くなってるじゃない。正直、もう呆れてるよ」
「わかったって。家計は任せてるんだから、うまくやってよ」
夫は画面を見たまま、面倒くさそうに答えました。
私が何に困っているのか、まったく伝わっていないようでした。
明細を並べて伝えたこと
数日後、夫が少し得意げに話しかけてきました。
「この前、欲しい物があるって言ってただろ?あれ、分割で買ったんだ」
「えっ、買ったの?」
「うん。一括で払うのはやめた。金利もゼロだし、毎月の額ならそんなに負担にならないだろ?」
「でも、毎月の支払いが増えるってことでしょ?」
「まあ、そうだけど。一度に払うよりはいいじゃん」
夫は、何が問題なのかわからないという顔をしています。
私は何か言い返そうとしましたが、また同じ話になると思い、その場ではそれ以上言いませんでした。
月末、分割払いの明細が届きました。
私はそれを見て、今までの買い物についても一度きちんと話そうと決めました。
その夜、時計やパソコンなど、残してあった購入明細を集め、ダイニングのテーブルに並べました。
向かいに座った夫は、並んだ紙を見て苦笑いしました。
「何これ。昔の買い物まで出してきたの?」
「うん。一回、見てほしくて」
私は明細を順番に指さしました。
「時計が20万円、パソコンが30万円、ヘッドホンが10万円。これだけでも結構な金額だよね」
「でも、それはもう買った物だろ?」
「そうだよ。でも、売っては買い直してるから、そのたびにお金がかかってるんだよ」
私は最後に、新しく届いた分割払いの明細を夫の前に置きました。
「それに、分割でも、払うのは同じお金だよ」
「……まあ、それはそうだけど」
「毎月の額が少なくても、その分のお金はこれからずっと出ていくんだよ。私も家計をやりくりしてるんだから、買う前に相談してほしい」
夫は明細に目を落としました。
「そんなに負担になってたの?」
「うん。私だって欲しい物はあるけど、我慢してるんだよ」
夫はしばらく黙って明細を眺めていました。
そして、小さく「……そっか」とつぶやき、手にしていた紙をテーブルに戻しました。
翌週、夫は棚にしまっていた時計を自分から売りに出しました。
「これ、売れたら分割の残りに回すよ」
そう言ってくれたことに、私は少し安心しました。
今では夫も、何か欲しい物があると買う前に相談してくれるようになりました。
私もようやく、ずっと迷っていた1万円の靴を注文できました。
まだ買い物の好みが変わったわけではありません。それでも、以前のように一人で家計のことで悩まずに済むようになったのは、大きな変化だと感じています。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














