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2026.11.03(Tue)

「じゃあ、ぼくの大学は?」夫が突然披露した車。購入代金の出どころを知った息子の一言で、夫の笑顔が消えた

「じゃあ、ぼくの大学は?」夫が突然披露した車。購入代金の出どころを知った息子の一言で、夫の笑顔が消えた

大学費用のために残しておくはずだったお金

7年ほど前、自営業の夫の仕事で、まとまったお金が入ったときの話です。

当時、息子は高校生。これから大学進学にお金がかかることを考えると、家計には少し不安がありました。

夫と二人で通帳を確認したとき、私はほっとしたのを覚えています。

「これで、あの子の大学もひと安心だね」

「そうだな。これは使わずに取っておこう」

夫もそう言ってうなずいたので、私はすっかり安心していました。

ところが、それから少したったある夜のことです。

夫が帰ってくるなり、うれしそうに私と息子を呼びました。

「二人とも、ちょっと外に来て。サプライズがあるんだ」

「え、何?」

「いいから、来てみてよ」

私は近くのお店にでも連れていってくれるのかと思い、エプロンを外しました。息子も「何だろう」と言いながら上着をはおっています。

玄関を出ると、夫は駐車スペースのほうを指さしました。

そこには、見覚えのないぴかぴかの車がとまっていたのです。

「えっ、これ、どうしたの?」

「友達が手放すって言うから、買ったんだ。状態もいいだろ?」

夫は車のボディをなでながら、満足そうに笑っていました。

私は驚きましたが、それ以上に気になったことがありました。

息子の一言に、夫が言葉を失った

「買ったって……相談もなかったよね?」

「急な話だったから、その場で決めちゃったんだよ」

「でも、車なんて大きな買い物でしょ」

「家族が喜ぶと思ったんだよ。みんなで使えるしさ」

夫は悪気のない様子で答えました。

確かに、家族で使える車があれば便利でしょう。でも、どうしても確認しなければならないことがあります。

「ねえ、その車のお金はどうしたの?」

「この前、仕事で入ったお金から出したよ」

その返事を聞いて、私は言葉を失いました。

「……あのお金、息子の大学費用に取っておくって話したよね?」

夫は一瞬、きょとんとした顔をしました。

その横で、黙って話を聞いていた息子が口を開きました。

「…じゃあ、ぼくの大学は?」

夫の手がぴたりと止まりました。

「あ…」

さっきまであんなにうれしそうだったのに、みるみる表情が曇っていきます。

どうやら、大学費用として残す約束をしていたことが、頭から抜けていたようでした。

私も、何と言っていいのか分かりませんでした。

家族を喜ばせたかったという気持ちは分かります。でも、息子の進学に関わるお金を、相談もなく使ってしまったことは簡単に受け入れられません。

それからしばらく、私は夫と口をききませんでした。

夫は毎朝車を洗っていましたが、ときどき窓越しにこちらの様子をうかがっていました。

その後、夫は仕事に精を出し、幸いにも息子の大学費用はなんとかそろいました。

一方、あの車は引っ越しや息子の送り迎え、家族旅行などで大活躍しました。

今では家族が集まると、誰かがふざけて夫の口まねをします。

「サプライズがあるんだ!」

すると、みんなで大笑い。夫は少し気まずそうに肩をすくめています。

無事に大学費用を用意できたからこそ、今では笑い話になっています。

それでも、あの夜の息子の一言と、夫の慌てた表情は、今も忘れられません。


※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた50代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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