私の服を「ずいぶん素朴なのね」と笑ったボスママ。後日、車で送迎することになり、思いがけず態度が一変したワケ
素朴な服を笑ったボスママ
子どもの幼稚園には、いつもブランド物のバッグを持っているママがいました。
ほかのママの服や靴もよく見ていて、持ち物だけで家庭の経済状況まで判断するような人です。
周囲も彼女にはあまり強く言えず、何となく気を使っていました。
ある日、行事の準備で園の一室に集まったときのことです。
荷物運びもあると聞いていた私は、いつものトレーナーにゆったりしたパンツという格好で参加しました。
机に紙の花を並べていると、そのママが私の服を見て話しかけてきました。
「そのトレーナー、どこで買ったの?」
「近所のお店ですよ。洗濯しやすいので、よく着てるんです」
すると彼女は少し笑って、こう言いました。
「へえ、ずいぶん素朴なのね。旦那さんのお給料だけじゃ、自分の服までなかなかお金をかけられないよね」
突然そんなことを言われ、私は返事に困ってしまいました。
周りのママたちも気まずそうにしています。向かいで作業していた他のママも、手を止めてこちらを見ていました。
「いえ、こういう服が好きなので…」
私はそれだけ答えて、作業に戻りました。
服装だけで夫の収入まで決めつけられたことが悔しく、帰宅してからも嫌な気持ちが残っていました。
外車を見た途端に変わった態度
それからしばらくして、そのママから連絡がありました。
園の集まりがある日に、車に乗せてほしいというのです。
「その日、うちの車は夫が使うの。悪いんだけど、一緒に乗せてもらえない?」
以前のことは気になりましたが、断るほどの理由もなく、引き受けることにしました。
「いいですよ。他のママも乗るので、うちの前に来てもらえますか?」
当日の昼、二人が歩いて私の家の前にやって来ました。
すると、止めてあった車を見たボスママが、驚いたように立ち止まりました。
「え、外車に乗ってるの?」
「はい。今日はこの車で行きます」
「そうなんだ。すごいね!」
先ほどまでとは声の調子が違います。
そして私の服に目を向けると、こんなことを言い出しました。
「あ、そのトレーナー、この前も着てたよね。シンプルでいい感じだね」
私は思わず彼女の顔を見ました。
あの日とまったく同じトレーナーです。以前は素朴だと笑っていたのに、急に褒められても、どう返せばいいのか分かりません。
すると、隣にいた他のママが口を開きました。
「あれ?この前は、服までお金が回らないって言ってなかった?」
ボスママは一瞬、言葉に詰まりました。
「えっ…いや、そういう意味で言ったんじゃなくて……」
「そうなの?私にはそう聞こえたけど」
そう返すと、ボスママは困ったように笑い、それ以上何も言いませんでした。
他のママも話を続けることなく、後部座席に乗り込みました。
私もそれ以上は触れず、車を出しました。集まりに着くまで、ボスママはほとんど話しませんでした。
それ以来、彼女から私の服や家のことを言われることはなくなりました。
先日も、一緒に園の門を出たところで彼女と顔を合わせましたが、軽く目をそらして、そのまま通り過ぎていきました。
あの日、私が言えなかったことを、他のママが代わりに指摘してくれた。そのことが、今でもありがたく感じています。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














