「家賃はいくら払ってるの」聞いた話をすぐ言いふらすママ友の詮索を、私がきっぱり断ち切った理由
なんでも聞いてくるママ友
送り迎えのたびに顔を合わせるママ友は、いつも私の暮らしぶりを知りたがりました。
「家賃はいくら払ってるの」
ある朝も、彼女はあいさつもそこそこに、そう尋ねてきます。
まだそれほど親しくもないのに、質問は次々と飛んできました。
「ご主人、おいくつなの?」
「今度の連休は、どこか行くの?」
どれも、正直に答えるのがためらわれることばかり。私は言葉を濁して、やり過ごしていました。
「さあ、どうだったかしら」
そう笑ってかわすと、彼女はつまらなそうに話を変えるのでした。
断っても、彼女はまた日を変えて同じことを聞いてきます。ボーナスの額、実家の仕事、子どもの進学先。まるで我が家を値踏みするように、少しずつ探りを入れてくるのでした。
すぐに言いふらす人だった
しばらくして、別のママ友からかけられた言葉に、私は言葉を失いました。
「あなたのこと、いろいろ聞いたわよ」
話した覚えのない我が家の内側が、なぜか筒抜けになっていたのです。夫の年齢も、住まいのことも、面白おかしく尾ひれがついていました。
「ご実家、そこそこ裕福なんでしょ」
顔もよく知らないママにまで、そう笑いかけられました。ほんの少し漏らしただけの話が、いつのまにか尾ひれをつけて、ひとり歩きしていたのです。指先が、すっと冷たくなりました。
誰が広めたのかは、聞くまでもありませんでした。あの人は、私からわずかに聞き出したことを、そのまま周りに配って歩いていたのです。
次に詮索されたとき、私ははっきりと向き合うことにしました。
「ちょっと、貯金はどれくらいあるの?」
いつもの調子で踏み込んでくる彼女に、私は静かに答えます。
「聞いた話を、言いふらすのはやめて」
彼女の顔が、みるみるこわばりました。
「うちのことは、あなたの世間話の材料にはしません」
そう続けると、彼女は言い返しかけて口ごもり、決まり悪そうに目を逸らします。そばにいた人が、そっと私に耳打ちしてくれました。
「よく言ってくれた。実は、私も困ってたの」
味方は、ひとりではなかったのです。
聞いた話を、片っ端から言いふらす。
それがあの人のやり方だったのだと、はっきりわかりました。曖昧にかわし続けても、きっと同じことが繰り返されるだけ。だから、その場で断ち切ることにしたのです。
それから彼女は、私に立ち入った話をしてこなくなりました。すれ違うときの、ばつの悪そうな表情。きっぱり断ち切ってよかったと、心から思えた朝でした。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














