「ペットボトルなんか床に置いとけばいい」ホテルの廊下にゴミを置いた男性。だが、壁の貼り紙を見て黙り込んだ理由
廊下にゴミを置いていく男性
友人と2人で海外旅行をしたとき、ホテルで気になる出来事がありました。
昼すぎ、支度を終えた私は、部屋の入り口で友人が出てくるのを待っていました。
廊下には、隣の部屋に泊まっていた20代くらいの日本人カップルがいます。
男性は前日のエレベーターでも、旅先の習慣について彼女にあれこれ説明していた人でした。
その男性がジュースを飲み終えると、空のペットボトルを足元に置きました。
さらに、お菓子の袋まで床へ落とします。
彼女が眉を寄せました。
「それ、部屋に持って入ろうよ」
「いいって。掃除の人が来るんだから」
男性は拾おうとしません。
「でも、廊下に置くのは違うでしょ」
そう言われても、男性は気にする様子もなく笑っていました。
「知らないの?こういうところは掃除する人の仕事になるんだよ」
そして、当然のことのように続けます。
「ペットボトルなんか床に置いとけばいい」
さすがに気になり、私は部屋の入り口から声をかけました。
「ゴミ箱、お部屋にありますよね」
すると男性は、こちらをほとんど見ないまま言いました。
「旅慣れてない人は、そう思うんですよ」
そのとき、廊下の奥から清掃係の女性がカートを押してきました。
女性はカップルのそばで足を止め、床に散らばったゴミを見ています。
同じ日本人として、私はいたたまれない気持ちになりました。
彼女が指さした廊下の貼り紙
すると男性の彼女が、ふと壁を見て言いました。
「ねえ、あれ」
指さした先には、ゴミ箱の絵と、床に置かれたペットボトルにバツをつけた絵の貼り紙がありました。その下には英語で注意書きもあります。
彼女は表示を確かめながら、男性を見ました。
「ゴミは部屋のゴミ箱へ、床に置いたら罰金って書いてあるよ」
男性は黙ったまま貼り紙を見つめました。
清掃係の女性も何も言わず、床のペットボトルを指さし、続いて男性の部屋のドアを指さします。
男性は先ほどまでの勢いをなくし、何も言わずに腰をかがめました。
彼女が少し低い声で言います。
「ほら、拾おう」
男性はペットボトルとお菓子の袋を一つずつ拾い、自分の部屋へ持って入りました。
清掃係の女性はその様子を確認すると、私のほうへ小さくうなずきました。私もうなずき返すと、女性は再びカートを押して廊下の奥へ進んでいきました。
さっきまで自信たっぷりに語っていた男性が、貼り紙を前に何も言えなくなった姿が、今でも印象に残っています。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた50代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














