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2026.10.12(Mon)

「1時間かけて大事に持って帰ってきたよ」誕生日ケーキを守り抜いた夫。箱を開けた瞬間、家族が笑ってしまった理由

「1時間かけて大事に持って帰ってきたよ」誕生日ケーキを守り抜いた夫。箱を開けた瞬間、家族が笑ってしまった理由

誕生日の夜、夫が大事そうに抱えてきた箱

私の誕生日の夜のことです。

小学生の息子と食卓について、仕事帰りの夫を待っていました。

夫は朝から「今日はケーキを買って帰るからね」と張り切っていて、息子も私の好きな色のろうそくを選び、楽しみにしていました。

しばらくすると玄関が開き、夫が帰ってきました。

両手で白い箱を抱え、まるで壊れ物でも運ぶように、ゆっくりと歩いてきます。

「ただいま!誕生日おめでとう!」

「ありがとう!すごく慎重に持ってるね」

夫は箱を食卓にそっと置くと、得意そうに笑いました。

「そりゃそうだよ。1時間かけて大事に持って帰ってきたよ」

話を聞くと、帰りの電車では運よく座れたため、ずっと膝の上に箱を乗せていたそうです。

電車が揺れるたびに両手で押さえ、人にぶつからないよう、降りるときも最後まで待ったのだとか。

「途中で寝そうになったけど、落としたら大変だから頑張って起きてた」

「ええっ、そこまで気をつけてくれたの?」

「一回くらい中を確認したかったけど、開けて崩れたら嫌だからさ」

あまりにも真剣な夫の話に、私は思わず笑ってしまいました。

隣では息子が「パパ、すごい!」と拍手しています。

家族のために一生懸命ケーキを運んでくれたことが、何よりもうれしかったのです。

箱を開けた瞬間、夫の表情が一変

「ママ、早く開けようよ!ろうそく立てたい!」

息子にせかされ、私は白い箱に手を伸ばしました。

よく見ると、箱の角が少し湿っています。

不思議に思いながら、そっとふたを開けました。

「…えっ?」

思わず声が出ました。

箱の中には、ピンク色のクリームがどろどろに溶け、いちごが浮いていたのです。

肝心のケーキは、原形をとどめていません。

「ちょっと待って。これ、アイスケーキじゃない?」

「えっ、アイス!?」

夫は慌てて立ち上がり、箱の中をのぞきこみました。

どうやら夫は、普通のケーキだと思い込んでいたようです。

保冷剤も入っておらず、暖房の効いた電車で1時間も膝に乗せていたため、すっかり溶けてしまっていました。

夫はしばらく固まっていました。

すると、息子がろうそくを手にしたまま、困った顔で聞いてきました。

「ねえ、ママ。これ、ろうそくどこに立てるの?」

もう我慢できませんでした。

夫も笑い出し、息子もつられて大笑い。私もおなかが痛くなるほど笑ってしまいました。

結局、その夜はスプーンを3本出して、箱に残ったとろとろのアイスをすくって食べることに。

見た目はすっかり変わってしまいましたが、甘いいちご味はおいしく、息子も浮いていたいちごを全部すくって満足そうでした。

そして翌年の誕生日。

ケーキの箱を持って帰ってきた夫が、真っ先に言ったのです。

「今年はちゃんと3回聞いたよ。溶けないって!」

その言葉を聞いた瞬間、私はまた去年の出来事を思い出して笑ってしまいました。

あの日のケーキは残念な姿になってしまいましたが、今では家族みんなで笑える、大切な誕生日の思い出です。


※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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