「えっ、それ顔に塗ったのか?」初めて乳液を使ったつもりの私。歯磨き中の父が明かしたボトルの正体に赤面
泡立った乳液を信じていた夜
20年以上、顔の手入れといえば洗顔くらいしかしてこなかった私。
そんな私が乳液に興味を持ったのは、職場の先輩の話がきっかけでした。
乳液を塗ると肌がしっとりして、翌朝の化粧のりも変わるというのです。
「そんなに違うなら、私も試してみようかな」
その日の夜、両親と暮らす家の洗面所で、母の乳液を借りることにしました。
洗面台には白いポンプ式のボトルが2つ並んでいます。どちらにも小さな文字が書かれていましたが、よく確認せず、左側が乳液だと思い込みました。
「お母さん、洗面所の白いの、ちょっと借りていい?」
台所から「いいわよ」と返事が聞こえます。
私は左側のポンプを2回押し、出てきた白い液体を顔に伸ばしました。
ところが、塗っているうちに、うっすらと泡が立ってきたのです。
「あれ?乳液って泡が出るものなの?」
少し不思議でしたが、普段から化粧品を使わない私には、何が普通なのかも分かりません。
そのうち頬がつっぱるような感覚までしてきましたが、「こういうものなのかな」と深く考えず、そのまま眠ってしまいました。
父のひと言で明らかになった正体
翌朝、洗面所に行くと、父が鏡の前で歯を磨いていました。
私は父の隣に立ち、自分の顔を鏡で確かめました。
「ねえ、昨日さ、初めて乳液を塗ってみたんだけど。何か違わない?」
父は歯ブラシを動かしながら、鏡越しに私の顔を見ました。
しかし、首をかしげるばかりです。
「ほら、これ。昨日使ってみたの」
私が左側のボトルを指さすと、父の手がぴたりと止まりました。
口から歯ブラシを出すと、ボトルと私の顔を交互に見ています。
「えっ、お前、それ顔に塗ったのか?」
「うん。何で?」
「いや、それ乳液じゃないぞ。父さんが庭仕事のあとに使ってる、手洗い用のせっけんだよ」
「……えっ?」
一瞬、何を言われたのか分かりませんでした。
「でも、白かったし…」
「泡が出ただろ?」
「出た。ちょっとだけ」
「そりゃ、せっけんだからな」
私は慌ててボトルの文字を確認しました。
確かに、そこには手洗い用のせっけんだと書かれています。
鏡を見ると、頬は少し赤く、肌もつっぱったまま。
しっとりするどころではありません。
私たちの声を聞いた母も、台所から洗面所へやってきました。
事情を聞いた母は、思わず吹き出してしまいました。
「ちょっと、ちゃんと見て使いなさいよ。白いのって言うから、乳液のことだと思ったじゃない」
「だって、まさか隣がせっけんだなんて…」
「泡が出た時点で気づきなさいよ」
母にそう言われ、私も返す言葉がありませんでした。
私は顔を水で洗い直し、今度こそ右側の乳液を使いました。
その夜、父は間違えないようにと、太いペンで左のボトルに「手」、右のボトルに「顔」と大きく書いてくれました。
1週間後、今度は父が…
それから1週間後の朝のことです。
私が台所で母とお茶を飲んでいると、洗面所から父の嬉しそうな声が聞こえてきました。
「おい、今日はずいぶん手がしっとりするぞ!」
何事かと思い、母と一緒に洗面所をのぞきました。
すると父は、鏡の前で手のひらを眺めています。
その片手が置かれていたのは、大きく「顔」と書かれた乳液のボトルでした。
「お父さん、それ顔用の乳液だよ」
父の手元を見ながら、私は思わず言いました。
「しかも、その字、自分で書いたよね?」
顔用の乳液を手に使っても問題はありません。それでも、あれほど分かりやすくラベルを書いてくれた父が、今度は手のしっとり具合に喜んでいるのがおかしくて、母と私は笑ってしまいました。
せっけんを乳液と間違えた私も、乳液を手に塗って喜ぶ父も、どうやら似た者親子のようです。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※手洗い用せっけんなど、顔への使用を想定していない製品を誤って顔に使用した場合は、すぐに水またはぬるま湯で十分に洗い流してください。赤みや刺激などの症状が続く場合は、皮膚科医に相談してください。製品は必ず用途や使用方法を確認してから使用しましょう。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














