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2026.10.09(Fri)

「ちょっと待って。動かないんだけど」お弁当の朝に炊飯器が動かず大慌て。週末、母のひと言で知った事実

「ちょっと待って。動かないんだけど」お弁当の朝に炊飯器が動かず大慌て。週末、母のひと言で知った事実

準備万端のつもりだった朝

子どもの部活でお弁当が必要な日の前の晩、私は寝る前に台所に立ちました。

朝が苦手なので、ご飯だけは予約しておこうと思ったのです。

研いだお米を炊飯器に入れ、予約の時刻を合わせます。

「よし。これで朝は詰めるだけ」

ピッという音を確認し、私は安心して布団に入りました。

翌朝、台所へ行くと、ご飯のにおいがしています。

「ちゃんと炊けた」と思いながらしゃもじを手にした私は、炊飯器を見て目を疑いました。

ふたが、ぱっくり開いていたのです。

「えっ、なんで?」

中を見ると、ご飯の表面は乾いて固くなっていました。

慌ててお米を研ぎ直し、もう一度炊こうとしたものの、今度は画面に見たことのない表示が出ています。

「ちょっと待って。動かないんだけど」

電源を差し直してみても、表示は変わりません。

子どもはまだ二階で寝ています。

時計を見ると、家を出るまであと30分ほどでした。

どうしようと冷凍庫を開け、奥まで探してみると、冷凍しておいたご飯がひとつだけ残っています。

「あった…助かった!」

急いで温めてお弁当に詰めました。そんな朝の騒ぎを知らない子どもは、いつもどおりお弁当を受け取り、元気に出かけていきました。

母のひと言で気づいた炊飯器の年齢

その週末、実家に寄った私は、台所のテーブルで両親にあの朝のことを話しました。

「お弁当の朝に炊飯器のふたが開いてて、ほんと焦ったよ。しかも、そのあと動かなくなって」

父は笑い、母も肩を揺らしています。

「こっちは本気で焦ったんだからね」

そう言うと、母がふと思い出したように私を見ました。

「ちょっと待って。それ、私が20年前にあげた炊飯器じゃない?」

「えっ……もう20年も使ってたっけ?」

言われて初めて気づきました。毎朝あたりまえのように使っていたので、何年前から家にあるのか考えたこともなかったのです。

「20年も毎朝炊いてきたんだ。一日くらい寝坊もするさ」

父がそう言うと、私もとうとう吹き出しました。母もまだ笑っています。

朝はあれほど焦ったのに、20年という年月を聞いた途端、ずいぶん長く頑張ってくれたんだなと思えてきました。

次の週末、私は両親と一緒に新しい炊飯器を買いに行きました。

家に帰って古い炊飯器を片づけるときには子どもも呼び、家族みんなで声をかけました。

「長いあいだ、おつかれさま」


※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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