「レジの金額を直せ」セルフレジで女性店員を怒鳴る男性。別の買い物客が指し示した会計画面の二行
セルフレジで店員を責める声
金額を見た男性が、セルフレジの女性店員を怒鳴ります。
新しくセルフレジが入ったスーパーで、私は夕食の買い物をしていました。
セルフレジには操作を手伝う女性店員が一人おり、慣れない人へ声をかけていました。
二台ほど離れたレジに来た男性は、一つの商品を読み取り機に何度かかざし、画面を強く押していました。
店員が近づいて声をかけると、男性は表示された金額を見て声を張り上げました。
「レジの金額を直せ」
女性店員は責任を押しつけられ、会計の列が止まります。
女性店員は画面を見ようとしましたが、男性は「お前が触ったから高くなった」と指を突きつけます。
私は自分のレジから、男性が女性店員を指して責めるのを見ていました。
「私は画面に触れていません」
店員は小さくそう伝えましたが、男性は聞かずに「店のミスだ」と言い重ねます。
彼女は操作しようとする手を止め、男性の対応に追われていました。
後ろの列も動かなくなりました。
別の買い物客が、画面の同じ項目二行を指摘します。
別の店員が応援に来ました。
男性はすぐにその人へ向かい、「この店員が会計を間違えた」と訴えます。
私は自分の会計をいったん止めて近づき、男性のレジ画面を見ました。
同じ商品が二行表示され、それぞれ数量が一つになっています。
先ほど男性が同じ商品を何度も読み取り機にかざしていたことを思い出し、応援店員へその二行を指し示しました。
「同じ項目が二つあります」
女性店員を責める声で見落とされそうだった箇所です。応援店員は画面を確認し、男性が読み取った商品と照らし合わせ始めました。
画面を見れば分かること
応援店員が二重入力を確認し、男性は言葉を止めます。
応援店員は画面の二行と実際の商品を照らし合わせ、同じ商品が一つしかないことを確認しました。
どうやら、男性が読み取り機に何度もかざした際、同じ商品が二重登録されていたようです。
女性店員は横から操作していませんでした。
「二重入力ですね」
男性の目が画面の二行へ移り、口が一拍止まりました。先ほどまで女性店員を指していた手も引っ込みます。
もう「店員が勝手に増やした」とは言えない様子でした。
男性は笑ってごまかしますが、責める言葉は消えます。
男性は一拍遅れてヘラヘラ笑いました。しかし怒鳴った店員には謝りません。応援店員が重複していた商品の登録を取り消すと、男性は自分で画面を確かめ、会計を進めました。
女性店員はようやく肩の力を抜き、次の人を案内できるようになりました。
「間違えちゃったよ」
怒鳴る勢いが消えたことと、謝罪がないことは別です。少なくとも、店員に責任を押しつけたまま会計を進めることはできませんでした。
女性店員と買い物客が会計を再開し、列が動きます。
私も止めていた自分の会計へ戻りました。女性店員が私の画面をちらりと見て、操作に迷うところがないか尋ねてくれました。
さっきまで男性に詰め寄られていた人が、また客の手元を見られる状態になっています。
「大丈夫です」
私は商品を袋へ移し、支払いを終えました。
男性のレジでも正しい金額に直った画面で会計が進み、列は動き出しています。
自分の入力ミスを店員のせいにする声に、これ以上足止めされずに済みました。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














