
横浜のシンボルとして、あまりにも有名な「山下公園」。
海を臨む開放的な空間、咲き誇るバラ、係留された氷川丸…。
多くの人が抱くのは、そんな絵葉書のような“昼の顔”ではないでしょうか。
口コミを詳しく調査すると、定番のイメージを鮮やかに裏切る、知る人ぞ知る“裏の顔”と、地元民やリピーターだけが実践している、数々の“上級者向けの楽しみ方”が見えてきました。
“昼の顔”は花の楽園と、まさかの「手ぶらピクニック」
もちろん、山下公園の“昼の顔”が素晴らしいことに疑いの余地はありません。
特に、春から初夏にかけて開催される「ガーデンネックレス横浜」の時期には、園内が色とりどりの花で埋め尽くされます。
「さくら・チューリップ・バラ等、綺麗に咲き誇っていた。」
「海を感じながら薔薇もたのしめる。広さがあるので人はいますが、海に面していて開放感がすごい。」
潮風を感じながら、手入れの行き届いた花壇を散策する。
これぞ横浜、という王道の時間を過ごせます。しかし、近年の山下公園はそれだけでは終わりません。
驚くべきは、園内に誕生した新スポット「ザ・ワーフハウス」の存在です。
「ピクニックセットもレンタル出来るので公園で海を見ながらピクニックも出来る。」
そう、今や山下公園では、準備ゼロの「手ぶら」で、おしゃれなピクニックが楽しめるのです。
この“進化”を知っているかどうかで、休日の過ごし方は大きく変わるかもしれません。
口コミで発覚した“裏の顔” ― 「夜の山下公園は中国」だった?
日が沈み、観光客の波が引いた後、山下公園は全く違う表情を見せ始めます。
それは、ある口コミが「まるで中国」と表現した、驚くほどエキゾチックな空間です。
「夜の山下公園は中国。公園内の売店でビールと唐揚げでも買って、ベンチに座って海と夜景と香港みたいな電飾で光る船をみながらお酒を飲むのだ。そして周りのベンチや通りすがりに聞こえてくるのは中華街の人であろう中国語。暗闇が日本にいるということを忘れさせ、まるで広州や天津にでもいるかの様な気分にさせてくれる。」
横浜港の夜景、きらびやかな船、そして飛び交う中国語…。
すぐ隣にある中華街の日常が公園に溶け込み、まるで海外の港町にいるかのような錯覚に陥るというのです。
これは、ガイドブックには決して載っていない、夜の山下公園だけが持つディープな魅力。
昼間の爽やかな雰囲気とは180度異なるこの“裏の顔”こそ、多くの人を惹きつけるのかもしれません。
究極の贅沢?リピーターが実践する“朝の貸し切り散歩”
昼の賑わい、夜の異国情緒。
そして、山下公園にはもう一つ、特別な顔があります。
それは、ごく限られた人だけが知る「朝の顔」です。
「人のいない朝の山下公園は最高!昔からやってみたい事の一つが、朝の山下公園散歩。(中略)誰もいない公園に妻と二人。贅沢な時間です。」
「ホテルニューグランドに宿泊した翌朝、向かいの山下公園を散歩しました。まだ混み合うほど人が多いわけではなく、気持ちよくさんぽできました。」
日中は観光客で溢れるこの場所を、まるで自分の庭のように独り占めできる早朝の時間。
静寂の中、潮風を感じ、横浜港から昇る朝日を浴びる。それは、どんな高級なアクティビティにも勝る、“究極の贅沢”と言えるでしょう。
この時間を体験するために、公園隣接のホテルに宿泊する価値は十分にありそうです。
まとめ
トラベラーズチョイスに選ばれた山下公園。
その本当の魅力は、一日の中に、そして一年の中に、数え切れないほどの多彩な顔を持つことにありました。
それは、花々が咲き誇る昼の楽園であり、異国情緒漂う夜の社交場であり、そして静寂に包まれた朝のプライベート空間でもあります。
もし、あなたが知っている山下公園が“昼の顔”だけなら、それはあまりにもったいない。次はぜひ、違う時間帯に訪れて、その知られざる“裏の顔”を探しに出かけてみてはいかがでしょうか。