
長崎県佐世保市に広がる、日本最大のテーマパーク「ハウステンボス」。
美しいヨーロッパの街並み、咲き誇る季節の花々。
その華やかなイメージとは裏腹に、口コミサイトには「行って後悔した」「アトラクションが子供だまし」といった、手厳しい評価が数多く存在します。
しかし、不思議なことに、それらの酷評と並んで「一度訪れるとリピーターになる」「最高でした!」という熱狂的な絶賛の声も後を絶ちません。
一体なぜ、これほどまでに評価が真っ二つに分かれるのでしょうか?
その謎を解くべく、実際に訪れた人々のリアルな口コミを徹底的に調査。
すると、“がっかり”で終わる人と“最高の思い出”を手に入れる人を分ける、決定的な“認識の違い”が見えてきました。
「アトラクションが残念…」多くの人が抱く“じゃない”感の正体
まず、ハウステンボスに低い評価をつけた人の口コミに共通しているのが、「アトラクション」に対する不満です。
「前に訪れたときよりもアトラクションがいくつか増えていたが、やはり乗り物がとても少ないのが残念なテーマパーク。」
「アトラクションの海底探検とか、水の神の怒りとか、興奮すること受け合いとのことでした。しかし、10分程度の体験でしたが、呆れはててある意味のショックを受けました。」
「約40年前私が初めてハウステンボスを訪れてから今日までアトラクションがあまり変わってないのが残念です。」
TDRやUSJのような、スリル満点の最新鋭ライドを期待して訪れると、そのギャップにがっかりしてしまうようです。
「テーマパーク」という言葉から多くの人が連想する“乗り物中心の遊園地”とは、ハウステンボスの本質は少し違うのかもしれません。
では、なぜリピーターは訪れるのか?答えは“アトラクション以外”にあった
アトラクションが微妙なら、なぜ熱心なリピーターが存在するのでしょうか?
その答えは、口コミの中で圧倒的な熱量をもって語られていました。
それは、「景観」と「季節のイベント」です。
①まるで本物のヨーロッパ。作り込まれた“世界観”
「ハウステンボスをアトラクションやアクティビティではなく風景や街並みを毎回楽しんでいます。運河沿いの石畳みの道はまるでホテルオークラアムステルダムの運河沿いを散歩している気持にさせてくれます。」
「本当に外国に来たみたい!初めて来ましたが、最高です!本当にヨーロッパに来たみたいな街並みです。パーク内の建物は、U◯Jみたいな、ハリボテではなく、殆どが本物の建物です。」
多くのリピーターは、アトラクションではなく、この徹底的に作り込まれた“異国”の雰囲気を楽しみに訪れています。
ただ散歩するだけで非日常を味わえる、有料の美しい公園、あるいはリゾート地と捉えているのです。
②夜に真価を発揮する「光」と「ショー」
「昼間は3点、夜は5点という感じです。」
「ハウステンボスの最大の目玉、噴水ショーは感動しました。花火と噴水のコラボ迫力満点!誰でも感動すると思います。」
そして、ハウステンボスの評価を決定づけるのが「夜の姿」です。
世界最大級1,300万球のイルミネーションが織りなす「光の王国」や、壮大な噴水ショー、花火など、夜になるとパークは幻想的な輝きに包まれます。
この夜の感動体験こそが、「また来たい」と思わせる最大の魅力なのです。
ただし、看過できない“影”も。スタッフの対応や“不親切さ”への厳しい指摘
一方で、景観やイベントとは別に、運営面での課題を指摘する声も少なくありません。
「シューティングスターというアトラクションで、(中略)案内係の男性スタッフにスマホ画面を見せたら、『ホラ!抜けとる!抜けとる!』と、めちゃめちゃ横暴な態度で怒鳴られた。」
「健康な人には天国、病気になったら地獄。(中略)体調を崩した来場者に対して何で医者が常駐していないの?」
「石畳が歩きづらく危険でとにかく疲れる。」
一部スタッフの対応への不満や、体調不良者・車椅子利用者への配慮不足、そしてヨーロッパの街並みを再現した石畳が「歩きにくい」という現実的な問題。
これらは、素晴らしい世界観を持つだけに、より一層残念な点として際立ってしまうようです。
まとめ:“遊園地”ではなく“巨大なリゾート”と捉えるのが正解
ハウステンボス。
それは、スリルを求める“遊園地”ではありませんでした。
美しい街並みと季節の移ろい、そして夜の輝きを五感で味わう“巨大なリゾート”なのです。
もしあなたがTDRやUSJのような興奮を求めて訪れるなら、「後悔した」という感想を抱くかもしれません。しかし、「日本で気軽に海外旅行気分を味わいたい」「季節の花々や壮大なイルミネーションに癒されたい」と考えるなら、そこには唯一無二の感動が待っています。
訪れる前に、自分がテーマパークに何を求めているのかを問い直すこと。それこそが、ハウステンボスを最高に楽しむための、たった一つの秘訣と言えるでしょう。
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