『24時間テレビ』を圧倒し「もう終わっていい」長寿番組1位に選ばれた、年末の国民的歌番組への辛辣な声
長年にわたり放送が続くテレビの「長寿番組」は、視聴者にとって慣れ親しんだ「おなじみ」である一方、その「マンネリ化」が話題に上ることも少なくありません。
特に近年は、SNSの普及により、番組に対する視聴者の本音がダイレクトに表面化しやすくなっています。そんな中、ある週刊誌が実施した「もう終わっていい長寿番組ランキング」が大きな反響を呼んでいます。
このランキングで2位となったのが、毎夏恒例のチャリティー番組『24時間テレビ 愛は地球を救う』です。しかし、この『24時間テレビ』を抑え、圧倒的な差をつけて1位に選ばれたのが、放送開始から70年を超える年末の風物詩ともいえる国民的音楽番組でした。
このランキング結果は、多くのSNSユーザーにとって「やっぱりね」「納得」という反応が目立ちました。
『24時間テレビ』に対しては、マラソン企画に対する是非や、感動を押し付けるような演出への批判が近年特に強まっており、「偽善」や「寄付金の使途」といった構造的な問題も含め、不要論が繰り返し議論されています。
その一方で、1位に選ばれた番組は、ランキングの理由として「マンネリの極致」と厳しく指摘されました。
1位『NHK紅白歌合戦』(NHK)
SNSでは、多くの視聴者がそのマンネリを具体的に指摘しています。
「毎年毎年、同じような歌手が同じような曲を歌うから、もう見る気がしない」
「時代に合わせて変化しないのが潔いけど、さすがに飽きてしまった」
「あの番組は長すぎて、最後まで見られないし、途中で寝てしまう」
番組の歴史や格式を重んじるあまり、展開や演出が固定化してしまい、変わらなさが視聴者の飽きに繋がっている様子がうかがえます。
SNSで話題になるのは、番組の「変わってほしい部分」や「違和感」が多いものです。しかし、長寿番組にとって、マンネリ化は安定感の裏返しとも言えます。視聴者にとって「当たり前」の存在であるからこそ、少しの変化でも大きなニュースになるのです。
このランキング結果は、テレビ局側にとっては「伝統と革新」のバランスを改めて問うきっかけになるでしょう。特に、若年層がテレビから離れる中で、全世代が思わず見たくなるような「話題性」と、歴史に裏打ちされた「信頼性」をどう両立させていくのか。
国民的番組が直面するこの課題は、テレビメディア全体の未来を示唆しているのかもしれません。














