tend Editorial Team

2026.03.09(Mon)

「どいてくれる?」病院の待合室で足を痛め待っていた私に、理不尽な要求をする親子。困惑する私を救ってくれた、看護師の対応

「どいてくれる?」病院の待合室で足を痛め待っていた私に、理不尽な要求をする親子。困惑する私を救ってくれた、看護師の対応

足の痛み

膝裏に鉛を詰め込まれたような、重くうずく痛み。

一歩踏み出すたびに走る激痛に耐え、足を引きずりながら、ようやくの思いでたどり着いた病院の待合室。

診察の予約時間より少し早く着いた私は、目当ての診察室のすぐ前、端っこのソファに深く腰を下ろしました。

「ふぅ……。やっと座れた……」

患部をかばい、痛みが引くのをじっと待っていた、その時。

「ねえ、そこ。どいてくれる?」

唐突に上から降ってきた、冷ややかな声。

顔を上げると、中学生くらいの女の子を連れた、派手な装いのお母さんが立っていました。

「えっ……私ですか?」

「そう。ここに座りたいから、別のところへ移動してほしいんだけど」

お母さんの口調は当たり前のように傲慢で、有無を言わせぬ威圧感。

驚いて周囲を見渡すと、すぐ近くには親子二人でゆったり座れる空席が、少なくとも3箇所は残っています。

しかも彼女たちの受付票は、ここから遠い別の診察室。

(他にも空いている席はたくさんあるのに。どうしてわざわざ、足の不自由な私を狙い撃ちにするの?)

疑問がぐるぐると頭を巡りますが、お母さんは「どくのが当然」と言わんばかりに仁王立ち。

隣の娘さんは、気まずそうにするどころか、スマホをいじりながら鼻で笑っています。

悔しさと痛みで震えながら、私が手すりを掴んで立ち上がろうとした、その瞬間でした。

救ってくれたのは

「ちょっと!何してるんですか!」

凛とした声が待合室に響き渡りました。

声の主は、処置室から出てきたばかりのベテラン看護師さん。彼女は私の状態をよく知る担当者でした。

「あ、いや、ここに座りたかっただけで……」

たじろぐお母さんに、看護師さんはきっぱりと言い放ちます。

「この方は膝の重症で、歩くのもやっとの状態なんです。すぐ隣に空席がいくつもありますよね?痛みに耐えている患者さんを立たせてまで、ここにこだわる理由は何ですか?」

周囲の患者さんたちの視線が一斉にお母さんに突き刺さります。

「信じられないわね……」「わざわざあんな不自由な人に……」というヒソヒソ声。

「あ、いや、そんなにひどいとは知らなくて……行こう!」

真っ赤になったお母さんは、娘の手を引いて逃げるように別のフロアへ去っていきました。

「大丈夫ですか? 災難でしたね」

看護師さんの優しい言葉に、強張っていた心がスッと溶けていくよう。

理由はいまだにわかりませんが、理不尽な要求に折れなくてよかった。

あの日感じた膝の痛みは、看護師さんの毅然とした対応のおかげで、少しだけ軽くなった気がしました。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、50代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

RANKING

OTHER ARTICLES

NEW 2026.06.08(Mon)

「正当な中古品売買にまで制限がかかる」「買う奴が一番悪いと思う」とネットで物議に。スイッチ2、転売ヤーによる中古店での買...
tend Editorial Team

NEW 2026.06.08(Mon)

「強気すぎるだろ」「お前が言うな」とSNSで冷ややかな声も。プロボクサー・カシメロがネリに圧勝し、井上尚弥への強気発言を...
tend Editorial Team

NEW 2026.06.08(Mon)

「これいらないからあげるよー!」ガチャガチャの景品を配り歩いたママ友。だが、景品を配った理由に言葉を失ったワケ
tend Editorial Team

RECOMMEND

2026.06.02(Tue)

「3週間届かない、どういうこと!」コールセンターで激怒した客。だが、客が告げた事実と対応に思わず絶句
tend Editorial Team

2026.05.19(Tue)

「仕事できないのはどっち」気が強い人の前だけ小声になるパートの女性→先輩の一言が放たれた瞬間にいびりが止んだ
tend Editorial Team

2026.03.25(Wed)

女優・佳那晃子さん(70)が死去、くも膜下出血で闘病13年。「ご冥福をお祈りします」「安らかに眠ってください」と惜しむ声...
tend Editorial Team