本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
カラオケに飲食物を持ち込む友人
これは、私が学生時代に経験した、少し苦くて恥ずかしいカラオケ店でのエピソードです。
ある日、友人と二人でカラオケに行くことになったときのことです。「久しぶりに歌いたいね!」と盛り上がっていたのですが、店の前で友人が足を止めました。
「ねえ、店で頼むとドリンク高いじゃん? コンビニで買って行こうよ」
私は「やめたほうがいいよ、見つかったら気まずいし、あそこ持ち込み禁止だったよ」と止めたのですが、友人は自信満々にこう言います。
「持ち込み禁止?バレないよ!いちいち客の荷物なんて見ないよ」
結局、友人の押しに負け、私たちはスナック菓子と缶ジュースをバッグに隠し、受付を済ませました。
部屋に入ると、友人は「ほらね、余裕!」と勝ち誇った顔で、隠していた缶ジュースとおつまみをテーブルに広げ始めました。
私たちは形式上、一番安いソフトドリンクを一杯ずつ注文し、店員さんが去ったのを確認してから、持ち込んだ缶ジュースで乾杯しました。
少し罪悪感はありましたが、私もつられてスナック菓子をつまみながら歌い始めました。
ノリノリの熱唱が招いた赤っ恥
30分ほど経ち、盛り上がりが最高潮に達したときです。突然、部屋の内線電話が鳴り響きました。
「延長の確認かな?」と思い、友人が受話器を取ると、彼女の顔色がみるみる青ざめていくのが分かりました。
「……あ、はい。すみません……」
電話を切った友人は、蚊の鳴くような声で言いました。
「……持ち込みバレた」
「え? 店員さん入ってきてないのに、なんで?」
「防犯カメラに、マイクの代わりに、缶ジュースを握りしめて熱唱してる姿がバッチリ映ってたって……」
薄暗い部屋だからバレないと思っていましたが、最近の防犯カメラは高画質です。結局、私たちは平謝りし逃げるように店を出ました。
「数百円をケチって、何千円もの恥を買ったね」と私が言うと、友人は力なく頷いていました。それ以来、私たちはルールを守って遊ぶようにしています。
皆さんも、「バレない」という過信には気をつけてくださいね。
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