2025年冬のボーナス、平均額上昇も物価高で実感乏しく?
TBS系「Nスタ」が取り上げた2025年冬のボーナスについての特集が、SNSを中心に大きな反響を呼んでいます。民間の平均支給額が42万円余りと前年比でアップしているにもかかわらず、番組内の独自調査では「約3割が100万円以上」と回答しており、この「平均値と実態の乖離」が視聴者の間で波紋を広げました。
厚生労働省などの予測によると、2025年冬の民間企業におけるボーナスは一人当たり平均42万2989円で、前年比2.3%増と5年連続の増加が見込まれています。しかし、番組が実施したアンケートでは、回答者の約3割が100万円以上と高額なボーナスを受け取ると答える一方で、経営者や年俸制の人など一部は「0円」という結果も出ています。この極端な二極化を示すデータが、多くの人の関心を集めました。
ボーナスは増えても、物価高や税金・社会保険料の増加によって、手取り額や「使えるお金」の実感は乏しいと感じる人が少なくありません。番組では、ボーナスの使い道として「半分は貯金」という声が紹介されたように、将来への不安から消費に回すことをためらう傾向も指摘されています。
このニュースが報じられると、SNSでは「格差」に言及するコメントが多く見られました。特に、平均額と「100万円以上が約3割」という調査結果の対比に、自身の状況を重ね合わせてため息をつくユーザーの声が目立ちます。
「平均42万円って言われても、100万円超えの人が引き上げてるだけで、うちは平均以下だわ...」
「ボーナス約3割が100万円以上って、もう格差えぐいな...。うちの会社は寸志にもならん」
「ニュース見て『やった!平均以上だ』と思っても、手取りになると一気に冷める。物価高のせいで全然リッチな気分になれない」
「半分貯金ってのがリアルな声。パーっと使いたいけど、今後のことを考えるとね...」
ボーナスが増加傾向にあるというデータは朗報ですが、「Nスタ」の調査結果は、この増額の恩恵が広く均等に行き渡っているわけではない現状を浮き彫りにしています。特に、大手企業や業績好調な一部の層が高額なボーナスを受け取る一方で、多くの中小企業や非正規雇用の人々は、依然として厳しい状況にあるのではないでしょうか。
この「見えない格差」が話題になるのは、多くの人が自分の収入と報道される平均値とのギャップに、漠然とした不安や不満を感じているからに他なりません。














