本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
連れ子を「他人」と突き放す義父
お正月の親戚の集まり。私は朝から緊張していました。
再婚して一年、夫は私の連れ子を実の子以上に愛してくれていますが、頑固な義父だけは、私たちを家族として受け入れてくれませんでした。
「みんな集まって!お年玉だよ」
義父が上機嫌でお年玉を配り始めました。親戚の子たちが喜ぶ中、私の子供だけがお年玉をもらえずにポツンと取り残されています。
私が勇気を出して尋ねると、義父は皆の前で冷たく言い放ちました。
「血の繋がらない嫁の連れ子に渡すお年玉はない。それがうちのルールだ。嫌なら帰れ」
その場が凍りつきました。子供は悲しそうにうつむき、私は悔しさで震えました。その時、隣に座っていた夫が静かに立ち上がりました。
夫が放った覚悟
「父さん、今の言葉、本気で言っているのか?」
夫の声は低く、怒りを抑えていました。
「家族は血縁だけで決まるものじゃない。俺はこの子を自分の子として愛し、育てると決めたんだ。父さんがこの子を拒絶するなら、それは俺たち家族を拒絶するのと同じことだぞ」
義父が言い返そうとしましたが、夫はさらに言葉を続けました。
「もしこれからも家族を差別し続けるなら、俺は二度とこの家の敷居をまたがない。孫として認められないなら、俺も息子を辞めるよ。父さんの勝手なルールより、俺にはこの家族が大切なんだ」
夫の決然とした正論に、義父はぐうの音も出ず、言葉を失いました。周りの親戚たちも夫の覚悟に賛同し、冷ややかな視線を送ると、義父はバツが悪そうにうつむきました。
数分後、義父は震える手で新しいポチ袋を差し出しました。
「……すまなかった。俺が間違っていた。この子も俺の孫だ」
子供は最高の笑顔でお年玉を受け取りました。夫の勇気ある言葉が、頑固な義父の心を変えてくれたのです。
本当の意味で家族になれた気がして、私の胸は熱くなりました。
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