格闘家引退から料理の道へ進んだこめお氏が放った一言がネット上で激しい議論
かつて格闘技イベント「BreakingDown」でその名を轟かせた「世界で闘う料理人。」こめお氏が、現在ラーメン業界で議論が絶えない「1000円の壁」に一石を投じる形で大きな注目を集めています。きっかけは、彼が東京・中野にある人気ラーメン店「箕輪家」を訪れた後の投稿でした。
こめお氏は自身のSNSで、食べたラーメンについてどこにでもある味だと表現し、概念を覆すほどではなかったと率直な感想を綴りました。さらに、手頃な価格帯の味に慣れてしまうとそれ以上のものは作れないといった趣旨の持論を展開したのです。この発言は瞬く間に拡散され、ラーメンファンや飲食関係者の間で賛否両論が巻き起こりました。
しかし、この一連の投稿には伏線がありました。こめお氏はその後、自分から一方的に批判したのではなく、相手側の動画内での発言が発端であったことを示唆しました。「いっとくけど、先に喧嘩売ってきてるのこいつだからな」と、店主による自身への苦言が背景にあったことを明かし、あくまで「反撃」であったという立場を強調しています。
SNS上ではユーザーから様々な声が上がっています。
「期待して行ったからこその厳しい意見だったのではないか」
という擁護や、
「一生懸命作っている店主に対して言葉が強すぎる」
という批判まで、コメント欄は熱を帯びています。また、料理研究家のリュウジ氏からも厳しい言葉が投げかけられる一幕もありましたが、こめお氏は「僕はそんなにラーメンが好きじゃない人でもその人の人生が動く瞬間を作りたいだけです」と、自身の目指す料理の在り方を丁寧に、かつ毅然と返答しました。
今回の論争は、単なるSNS上の言い合いに留まらず、飲食業界が直面する「価格設定の難しさ」という本質的な課題を浮き彫りにしています。こめお氏は現在、完全予約制の店舗を営み、過去には一杯2000円の限定ラーメンを提供するなど、高付加価値な食体験を追求しています。一方で、庶民の味として愛される800円のラーメンを守ろうとする文化もあり、両者の哲学は平行線を辿りがちです。
安価で安定した品質を提供することも、高単価で驚きを与えることも、共に尊い仕事です。しかし、SNSという開かれた場所では、その熱量の違いが時に「衝突」として表れてしまいます。
こめお氏の言葉には「現状に甘んじるな」という料理人としてのストイックな矜持が隠れているようにも感じられます。














