本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
完璧な彼との「理想のディナー」
婚活パーティーで出会った彼は、清潔感があり会話も弾む理想の男性でした。
初デートに誘われたのは、夜景が見える高級レストラン。
「今日は僕に任せてください」と微笑む彼に、私はすっかり期待を膨らませていました。
楽しい時間は過ぎ、お会計の時間に。
彼は私の申し出を遮り、スマートにカードを差し出しました。
「ここは俺が払うよ。女性に財布を出させるなんて僕のプライドが許さないから」
その言葉にときめきましたが、レジでの彼の様子に違和感を覚えました。
「ポイントは三倍つきますか?」
「このクーポンも併用で」と、必死な様子でスマホを操作していたのです。
理想と違った彼
そして店を出て歩き始めた途端、彼は立ち止まって計算機アプリを起動しました。
「食事が1万6400円だったから、割り勘で8200円ね。」
私が呆然としていると、彼は平然と続けました。
「レジで財布を出させると僕の格好がつかないでしょ。でも基本は割り勘が平等。それが令和の常識だよ」
彼のスマホには、私の支払分も含めた大量のポイントが反映されていました。
自分の見栄のために嘘をつき、さらにポイントまで独り占め。その器の小ささに、恋心は一瞬で凍りつきました。
私はきっちり割り勘の現金を彼の手に押し付けました。
「ポイント分、お得に食事ができて良かったですね。そのケチな性格、一生治らないと思いますよ。さようなら」
唖然とする彼を置き去りにして、私は駅へ。
見栄っ張りな男の正体を早めに見抜けて、結果は大勝利です。
帰り道に食べたコンビニのアイスは、どんな高級料理よりも清々しく、最高の味がしました。
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