「高級料亭の味」を隠すための演出か。SNSに溢れる「計算された貧乏飯」の虚しさ
衆議院選挙の投開票を前に、SNS上が妙な「脂っこさ」に包まれています。普段は黒塗りの車で都心の高級店をハシゴしているはずの政治家たちが、立ち食いそばやカップ麺、袋入りのパンを頬張る姿を連日投稿しているのです。この「選挙限定の庶民派フェスティバル」に対し、物価高に喘ぐ有権者からは冷ややかな視線が注がれています。
特に注目を集めたのは、自民党の萩生田光一氏。駅前でお馴染みの「富士そば」にて天玉そばを啜る姿を公開し、さらには「ガラケーからスマホに換えた」というエピソードまで添えて、懸命にアナログな親近感を演出しようとしています。しかし、彼を取り巻く「裏金問題」の記憶が新しい国民からは、
『その天玉そば、裏金で食べたんですか』
『選挙の時だけ駅前に現れる不思議な生き物』
といった、もはや様式美とも言える皮肉が殺到。スマホ操作で指が限界という訴えも、日々の労働で指をすり減らしている層から見れば、甘え以外の何物でもないのかもしれません。
野党側も負けてはいません。日本維新の会の藤田文武氏は、人気チェーン「一蘭」での腹ごしらえを投稿しましたが、これが思わぬ火種となりました。一蘭はトッピング次第で一杯1500円から2000円近くになることもある「高級ラーメン」の部類。これには
『2000円のラーメンを庶民派アピールに使う感覚がズレている』
『本当の庶民は一蘭すら贅沢品』
と、金銭感覚の乖離を指摘する声が相次ぎました。また、車内で「ペヤング」を食べる同党の佐々木りえ氏や、クリームパンに食らいつく安住淳氏の姿も、「忙しい俺(私)を見て!」という自己陶酔的な空気が漂い、逆効果となっている印象を拭えません。
一方で、スーパーで大根を手に笑顔を見せる社民党の福島瑞穂氏のように、徹底して「現場感」を出すベテランもいますが、これもまた『誰がその瞬間を撮影しているのか』という根本的な疑問に突き当たります。自撮りならまだしも、スタッフが角度を計算して撮影した「庶民の日常」ほど、不自然で滑稽なものはありません。
これらの投稿は「国民と同じ目線に立っている」という免罪符が欲しいだけなのかもしれません。有権者が求めているのは、写真の中のカップ麺ではなく、実際にスーパーのレジで財布を出す際のため息を理解し、それを解消する具体的な政策です。
私たちは、彼らが「天玉そば」の味を4年間忘れずにいられるかどうかを、厳しく見極める必要があります。














