「え?その件、俺は聞いてないよ」と自分の指示を忘れている上司。だが、私のチャットのログを見せた結果、態度が一変
自分勝手な上司
「え?その件、俺は聞いてないよ」
会議室の空気が、一瞬で凍りつきました。
チーム全員が集まる定例会議でのことです。
順調に進んでいると思っていたプロジェクトの進捗を報告した直後、上司が怪訝な顔で口を挟んできました。
「えっ…あ、いえ。先週のミーティングでも共有しましたし、資料も送付済みですが…」
「いや、俺は初めて聞いたぞ。そんな大事なこと、勝手に進められちゃ困るんだよな」
上司の不機嫌な声が響きます。
周りの同僚たちも、気まずそうに視線を落としています。
まるで私が独断で暴走し、基本的な報告を怠ったかのような空気。
(嘘だろ…あんなに何回も確認したのに!)
喉まで出かかった反論を、私はぐっと飲み込みました。
ここで感情的になって「言いましたよ!」と言い返しても、水掛け論になるだけです。
「…申し訳ありません。私の確認不足かもしれません。改めて詳細を共有させてください」
その場はとりあえず頭を下げ、会議を乗り切りました。
しかし、納得がいきません。席に戻った私は、すぐさまパソコンに向かいました。
(絶対に残っているはずだ…)
過去のメールとチャットのログを遡ります。
すると、やはりありました。
2週間前の「【確認依頼】プロジェクト進行について」というタイトルのメール。
さらに、3日前のチャットでは、上司本人から「了解、これで進めて」というスタンプまで返ってきています。
これ以上ない「証拠」です。
上司に伝えると
私は深呼吸をして気持ちを落ち着かせると、その画面をプリントアウトし、上司のデスクへ向かいました。
「お疲れ様です。先ほどの会議の件ですが、念のため履歴を確認してみました」
できるだけ声を荒らげず、あくまで事務的なトーンを意識しました。
「これ、先週お送りしたメールと、チャットのやり取りです。この時ご承認いただいていた内容と同じものなのですが、変更点などありましたでしょうか?」
資料を差し出すと、上司は「ん?」と眼鏡の位置を直し、画面を覗き込みました。
数秒の沈黙が流れます。
「あー……。あー、これか! 見てたな、俺」
「はい、チャットでも反応をいただいておりまして」
「そうだった、そうだった。いやー、完全に失念してたわ。ごめんごめん」
上司はバツが悪そうに頭をかきました。
「きちんと確認してなかったこっちのミスだわ。会議であんな言い方して悪かったな」
「いえ、誤解が解けてよかったです。では、このまま進めて問題ないでしょうか?」
「おう、頼むよ」
拍子抜けするほどあっさりと、私の「準備不足」という容疑は晴れました。
もしあの時、会議室で感情任せに言い返していたら、上司のプライドを傷つけ、もっと面倒なことになっていたかもしれません。
「カッとならず、事実だけを淡々と提示する」
理不尽な状況でも、冷静さが最強の武器になるのだと実感した出来事でした。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














