tend Editorial Team

2026.02.26(Thu)

「もう、本当にイライラする!」と怒る私に友人がアドバイス。だが、内容を聞くと余計にモヤモヤした話

「もう、本当にイライラする!」と怒る私に友人がアドバイス。だが、内容を聞くと余計にモヤモヤした話

友人に愚痴

「もう、本当にイライラする!」

仕事帰りの駅ビル。

人混みに酔い、理不尽な上司の顔を思い出すだけで、胃のあたりがチリチリと焼けるような感覚。

30代になってからというもの、この「やり場のない怒り」との付き合い方が、どうにも下手になった気がしてなりません。

「……っていうことがあったのよ。どう思う?」

たまらず呼び出した友人に、カフェで一気にぶちまけました。

目の前の温かいカフェラテも、今の私には焼け石に水。

「そっかぁ、それは災難だったね……」

申し訳なさそうに相槌を打ってくれる友人。

彼女はいつも穏やかで、私の憧れでもありました。だからこそ、期待してしまったのです。今の私を救ってくれる「魔法の解決法」を。

「あのさ、アンガーマネジメントってあるじゃない? 怒りを感じたら、まずは好きな音楽でも聴いて、意識をそらしてみたら?」

……ん? 雲行きが怪しくなります。

「あとは、上司の性格を変えるのは難しいからさ。相手は変えられないものだと割り切って、自分の受け止め方を変えるのが一番の近道だよ。程よい距離感で付き合うっていうか」

その瞬間、心の中で何かがパチンと弾けました。

「いや、それ、普通すぎない!?」

思わず声を荒らげてしまいました。周囲の視線が刺さりますが、もう止まりません。

「音楽なんて毎日聴いてるし、上司が変えられないなんて100万回くらい自分に言い聞かせてるわよ!そんな『教科書通りの答え』が聞きたくて、わざわざ相談したんじゃないの!」

「えっ、でも……やっぱり基本が一番大事かなと思って……」

困惑し、視線を泳がせる友人。

その顔を見て、さらにモヤモヤが加速します。

私が欲しかったのは、もっと斬新で、一瞬で心が晴れるような裏技。

それなのに、返ってきたのは聞き飽きた「正論」ばかり。

我に返った結果

「……最低だ、私」

冷めたラテを飲み干し、ようやく我に返りました。

怒りを鎮める方法を聞きに来て、親身になってくれた友人にキレる。これでは本末転倒、救いようがありません。

「ごめん。ちょっと余裕がなさすぎたみたい。せっかくのアドバイスなのに」

「いいよ、気にしてない。でも、その『期待通りにいかなくてイラつく』っていうのも、自分を知る一つの発見だね」

友人の苦笑いに、少しだけ肩の力が抜けました。

結局、劇的な特効薬なんてどこにもないのでしょう。あるのは、泥臭い「当たり前」の積み重ねだけ。

「よし。とりあえず今は、音楽じゃなくて美味しいケーキを食べて帰ることにするわ」

「それが一番の解決策かもね」

二人で笑い合い、店を出ました。

夜風が火照った顔に心地よく当たります。

次はキレる前に、まず深呼吸。そんな「普通」のことが、今の私には一番難しい挑戦になりそうです。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

RANKING

OTHER ARTICLES

NEW 2026.10.13(Tue)

「ママ、大きい牛さん、いるねえ」犬でも牛乳でもない。3歳の娘がずっと見ていたものに気づいた私の悲鳴
tend Editorial Team

NEW 2026.10.13(Tue)

「マイク、ミュートになっていませんか?」朝礼で3分間話し続けた私。慌てて解除した直後に聞こえた妻の声
tend Editorial Team

NEW 2026.10.13(Tue)

「ほら見て、ラッキー」特売の豚ロースを夫に見せたつもりが……スーパーのお肉売り場で赤面した話
tend Editorial Team

RECOMMEND

2026.09.19(Sat)

「そこにあるやん。それ出してくれたらええやろ」売り切れの寿司を求めた男性客。その皿が向かった先
tend Editorial Team

2026.09.14(Mon)

遊園地で接客する女性は、1日3回も着替えていた。さらに夏でも長袖長ズボンになる、案内以外の仕事とは
tend管理者

2026.09.07(Mon)

軽井沢で登山するはずが、朝から大雨…2人は山を諦め、そのまま松本の美術館へ
tend管理者