「奥さんから離婚を突きつけられたんですって!」親戚の別れ話を語る母。だが、自分ごとのように怒る母の話に気づいた違和感
離婚した親戚
昨年、実家に帰省したときのこと。お茶を飲みながらくつろいでいると、母が急に声をひそめて話し始めました。
「ねえ、あの親戚の家の話、聞いた?」
「え、どこの家?何かあったの?」
「あそこの家、とうとう姉弟全員が離婚しちゃったのよ」
母方の親戚の家は、地元でもちょっとした噂になるほどの「離婚家系」。
とくに一番下の弟は二回も離婚し、現在は三度目の結婚生活を送っています。
それでも、真ん中の長男だけは真面目で、絶対に離婚しないだろうと思われていました。
「まさか、あの長男さんまで?」
「そうなのよ。結婚して20年も経つのに、急に奥さんから離婚を突きつけられたんですって」
なんと長男は、妻子に今まで住んでいた家を残し、自分だけ実家へ逆戻り。
そして、実の母親と同居しながら、自分が住んでいない家の住宅ローンを今もせっせと払い続けているのだとか。
それを聞いた母は、急に語気を強めます。
「まったく、あの嫁は本当に強欲な女だわ!」
「ええ……まあ、当人同士で話し合って決めたことなんじゃない?」
「自分が追い出された家のローンを払わされるなんて、どう考えてもおかしいと思わない!?」
「でも、お子さんもいるし……」
「だいたい、長男の嫁のくせに相手の親と同居もしないで勝手に家を建てて、挙句の果てに住宅ローンだけ押し付けて別れるなんて卑怯よ!」
怒る母
まるで自分のことのようにカンカンに怒る母。
夫婦の間に何があったかはわかりませんが、離婚した二人が納得して決めたなら、周りがとやかく言うことではありません。
実家に出戻った長男は、地道にローンを返しつつ、年老いた母親の面倒を見ていくしかないのが現実です。
しかし、話はこれだけでは終わりませんでした。
「でもね、あちらのお母さんも私も、ご縁があればまた再婚してほしいって思ってるのよ」
「えっ、再婚?それはちょっと厳しくない?」
「本人もね、『前の嫁を見返すために、次は20代か30代前半の若い女と結婚してやる!』って息巻いてるらしいわ」
あまりの言葉に、私は思わず飲んでいたお茶を吹き出しそうになりました。
「ちょっと待ってよ。もう50歳間近で、前の家の住宅ローンを抱えてるんでしょ?」
「そうね」
「しかも、実家でお母さんの介護を見越した同居がセット。おまけに、前の奥さんに親権を取られたから『実家の跡継ぎになる子どもを新たに産んでほしい』って……」
「……」
「そんな条件で結婚してくれる若い女性なんて、この世にいるはずないじゃない!」
現実をまったく見えていない長男の無謀な願い。それを真顔で語る母を前に、私はただただ、深いため息をつくしかありませんでした。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














