出典:松尾 貴史X(@Kitsch_Matsuo)
当たり前の主張がなぜ攻撃の的に。松尾貴史氏が懸念する現代社会の変容と平和への願いを巡る波紋
俳優の松尾貴史さんが、3月28日放送のラジオ番組に出演し、昨今のSNS上で巻き起こっている戦争反対という言葉へのバッシングについて持論を展開しました。きっかけとなったのは、爆笑問題の太田光さんの妻であり、事務所社長の太田光代さんが投稿した内容や、イラストレーターのいなほゆらさんが平和を願うイラストを削除するに至った騒動です。かつては全人類の共通認識であったはずの平和への願いが、なぜ現代において攻撃の対象となってしまうのか。松尾さんは、戦時下の空気感が日常に忍び寄っている現状に強い危機感を露わにしました。
番組内で松尾さんは、戦争に反対することは政治家だけでなく民間人も含めた全員の役割であると強調しています。しかし、その正当な主張を口にした瞬間に嫌がらせや圧力、難癖が飛んでくる現状に対し、社会全体が殺伐とした不気味な空気をまとっていると指摘しました。かつての名句を引き合いに出しながら、気づかないうちに戦争の影が日常のすぐそばまで迫っているのではないかと、現在の日本社会が歩んでいる方向に警鐘を鳴らしています。
特に、純粋な願いを込めてウサギのイラストを描いたクリエイターが、批判にさらされて謝罪や削除に追い込まれたことについては、何ら悪いことをしていないのに謝らなければならない状況こそが狂い始めている証拠であると憤りを見せました。どんな背景があろうとも、平和を求める声を上げること自体に価値があり、現実論や夢物語といった次元で片付けるべきではないという姿勢です。
これに対し、SNSやネット掲示板では多様な意見が飛び交っています。
『日本人の大半は戦争反対だと思っています。国防力強化を主張する人も日本人の自由と人権を守りたいという意図で主張しているだけなのに、軍国主義かのようなレッテルを貼るから批判されるのだと思います』
『戦争反対は重要ですが、それが行き過ぎている人もいるように感じます。反対を叫ぶ自由はあるが、それを他者に強要したり、防衛を考える人を悪人と決めつけたりするような空気には違和感を覚える』
このように、単に平和を願うことへの否定ではなく、その言葉の裏にある政治的なレッテル貼りや、国防という現実的な課題との乖離に対して敏感に反応する層が、今のSNSの空気を形作っている側面もあるようです。
松尾さんが指摘する社会のすさんだ気持ち悪いムードの正体は、こうした対話の断絶と、極端な二項対立が生み出す不寛容さにあるのかもしれません。














