「ごめん、今めっちゃバタバタしてて!これ、コピーとホチキス留めお願いできる?」と雑務を押し付ける先輩。忙しいはずの先輩のPC画面に映し出された信じられないモノとは
限界突破の忙しさと、冷酷な一言
私の職場には、息を吐くように「あー、忙しい!」とアピールする先輩がいます。
「ごめん、今めっちゃバタバタしてて!これ、コピーとホチキス留めお願いできる?」
自分が担当するはずのちょっとした雑務を、何かと理由をつけては後輩である私に押し付けてくるのです。断ろうにも、「私がいま抱えてる案件、会社の売り上げに関わる重要なやつだから」と恩着せがましく言われると、渋々引き受けるしかありません。
毎日キーボードをターン!と強く叩き、ため息をつきながら画面を睨みつける先輩。私は内心ムカッとしながらも、大人しく雑務をこなす日々が続いていました。
ある月末のこと。私も自分の業務で手一杯になり、どうしても手が回らない簡単なデータ入力がありました。思い切って先輩に声をかけてみます。
「あの、先輩。少しだけこの入力、手伝っていただけませんか?今日中になんとか終わらせたくて……」
すると、先輩は画面から目を離すこともなく、冷たく言い放ちました。
「無理無理!こっちも今、すっごい集中してるの。自分の仕事くらい自分でなんとかしてよ!」
ピシャリと撥ね退けられ、私は絶望的な気分で自分のデスクに戻りました。やっぱりこの人に頼った私が馬鹿だった、と奥歯を噛み締めたその時です。
背後に立つ上司と、大画面の「タイムセール」
「お疲れ。あの急ぎの資料、もうできた?」
不意に、先輩の背後から上司の低い声が響きました。
「えっ!?あ、はい!いま最終確認を……」
ビクッと肩を震わせた先輩は、慌ててマウスを操作しようとしました。しかし、焦りすぎたのか手元が狂い、勢いよくマウスを床に落としてしまったのです。
ガチャン!という音とともに、ワイヤレスマウスの電池が飛び出しました。先輩は「あっ」と声を上げ、PCの画面は操作不能でフリーズ状態に。
その時、上司と私の目に飛び込んできたのは、会社の売り上げに関わる重要資料……などではありませんでした。デュアルディスプレイの大きな画面にデカデカと表示されていたのは、大手ネット通販サイトの「本日限定タイムセール!」という派手な広告ページだったのです。
「ほう……。ずいぶんと『重要』な案件を抱えているようだな」
地を這うような上司の声に、先輩の顔からスッと血の気が引いていくのがわかりました。先ほどの「すっごい集中してる」という言葉が、見事な特大ブーメランとなって突き刺さった瞬間です。
その後、こってりと絞られた先輩は、しばらくの間、部署内の雑務をすべて引き受ける羽目に。キーボードを無駄に強く叩く音もすっかり静かになり、私の心には最高の平穏が訪れました。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














