tend Editorial Team

2026.05.26(Tue)

「私、別に仕事続ける気ないんで」1年半面倒を見てきた後輩。だが、雑談の中で出てきた本音に絶句

「私、別に仕事続ける気ないんで」1年半面倒を見てきた後輩。だが、雑談の中で出てきた本音に絶句

朝の挨拶からランチの誘いまで重ねてきた一年半

新卒で入社してから、ようやく自分の部署に後輩ができたのは三年目の春でした。

彼女は同じ大学の後輩で、配属の発表があったときから私はひそかにわくわくしていたのです。

新人だった頃の自分が、誰にも頼れずに残業のたび泣きそうになっていたのを思い出して、この子にはそんな思いをさせたくないと心に誓いました。

朝の出社後はまず後輩の席に立ち寄って、世間話のような顔で前日の業務に詰まりがないか確認しました。

資料整理は自分のものを後回しにしてでも一緒に取りかかり、コピーの取り方ひとつから具体的に伝えてきたつもりです。

お昼ごはんに誘うのも私のほうから自然に、近所のお店をローテーションしながらお互いの趣味の話で盛り上がっていました。

恋人との喧嘩の話を電話で聞いたこともあります。

家族のちょっとした悩みも打ち明けてくれて、信頼してもらえているんだなとこちらも嬉しくなっていたのです。

配属から一年半、彼女はちょっとした案件なら自分でこなせるようになっていて、私は影ながら胸を張っていました。

何気ない雑談に紛れ込んでいた、軽すぎる本音

事件、というほどでもない出来事は、いつもの社内のラウンジで起きました。

午後のひと息にコーヒーを飲んでいただけの、ごくありふれた時間です。

再来年度の異動希望や、今後のキャリアの話に流れた瞬間、彼女が紙コップを揺らしながら、軽い声で言ったのでした。

「真剣にやるつもりはないんですよね」

続きの言葉も、少しも力が入っていませんでした。

「私、別に仕事続ける気ないんで」

あまりに自然に、おやつのチョイスを話すような口調で出てきた一言だったので、私はとっさに笑顔を作ろうとして失敗してしまいました。

空気が、すっと一段冷えるのを感じます。彼女は気づいていない様子で、紙コップに口をつけたまま、視線をスマートフォンに落としていました。

自席に戻ってから、私は手元のキーボードに指を置いたまま、しばらく動けませんでした。

一年半、私が積み上げてきた朝の声かけも、ランチの時間も、彼女のなかでは「仕事の延長で付き合っている先輩」程度の意味しか持っていなかったのかもしれません。

怒る気持ちは、不思議と湧いてきません。ただ、自分の好意をどう受け取られていたのかが分からなくなってしまって、胸の奥が静かに冷たくなっていったのです。

何が正解だったのか、答えの出ないモヤモヤだけが、自分の中にぽつんと残ってしまったのでした。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

RANKING

OTHER ARTICLES

NEW 2026.10.11(Sun)

「順番なんか知るか、海の見える席にしろ」ホテルの朝食会場で怒鳴った男性。だが、結局中央の席を選んだ理由
tend Editorial Team

NEW 2026.10.10(Sat)

「私ならちょっと無理かも」私が出産した産院を口コミで否定するママ友。最後に本人が選んだ場所に唖然
tend Editorial Team

NEW 2026.10.10(Sat)

「ニットはすぐ縮むんだから」母の忠告を聞かずに洗濯した私。翌週、職場でおしゃれな先輩が真剣に尋ねてきた理由
tend Editorial Team

RECOMMEND

2026.09.06(Sun)

「欲しい人が持っていけばいいでしょ」曽祖父の遺品を次々カバンに入れた親族。20分後、母が広げた1枚の紙とは
tend Editorial Team

2026.01.14(Wed)

「結婚のご祝儀、少なくない?」電話してきた義妹→私が理由を説明すると、電話を無言で切った【短編小説】
tend Editorial Team

2026.05.19(Tue)

辺野古沖の転覆事故から2カ月が経過。反対運動が内包する安全対策の盲点と「反基地無罪」という辛辣な風刺を巡って議論が沸騰
tend Editorial Team