「病院って土曜でも行けるんじゃない?」知人から言われたスケジュールの変更の相談。だが、合わない価値観に距離を置いた結果
母の通院予定を伝えると、意外な返事がきた
社会人一年目のころ、趣味の合う人が集まる会で知り合った相手と、何度か食事やお茶をするようになりました。
ある日の仕事帰り、その人から「今度の金曜日、どこか行かない?」と誘われました。
私はその日、母を病院へ連れていく予定があったので、そう伝えました。
すると相手は少し考えるような顔をしてから言いました。
「病院って土曜でも行けるんじゃない?金曜のほうが都合いいんだけど」
思わず返事に詰まりました。
母の予定まで詳しく説明するつもりはありませんでしたし、すでに決まっている予定を、こちらが動かす前提で話されたことにも引っかかりました。
「ごめん。その日は変えられないよ」
そう答えると、相手は「そっか」と言い、そのまま別の話題に移りました。
前から感じていた違和感を思い出した
そのあと話しているうちに、以前から感じていた小さな違和感も思い出しました。
前に食事をしたときには、仕事の話から収入の話になり、「だいたい年収ってどのくらい?」「貯金はしてる?」と何度か聞かれたことがあります。
私は笑って話をそらしていましたが、相手は悪びれる様子もなく、純粋に聞きたいことを聞いているようでした。
今回のことも含めて考えると、相手に悪気があるというより、私とは人との距離感や予定に対する感覚が違うのかもしれないと思いました。
その日は早めに話を切り上げました。
「そろそろ帰るね。今日はありがとう」
店を出て駅へ向かいながら、無理に付き合い続けなくてもいいのだと思うと、少し気持ちが軽くなりました。
金曜日、私は予定どおり母と病院へ向かった
それからは、その人から連絡が来ても、以前のようにすぐ返すことはなくなりました。
しばらくして「また都合のいい日にご飯でも」と連絡がありましたが、予定が合わなければ無理に合わせることもせず、やり取りは少しずつ減っていきました。
そして金曜日。私は予定どおり母を病院へ連れていきました。
待合室で母が申し訳なさそうに言いました。
「仕事もあるのに、付き合わせちゃって悪いね」
「大丈夫。今日はちゃんと空けてあるから」
そう答えると、母は少し安心したように笑いました。
診察が終わったあと、「せっかくだし、何か食べて帰ろうか」と話しながら病院を出ました。
人との付き合い方に正解があるわけではありません。ただ、こちらが大切にしている予定まで無理に譲って関係を続ける必要はないのだと思います。
あの日、違和感をそのままにしなかったことで、自分にとって無理のない距離を選べました。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














