「仕事のない人がやればいいよね」と勝手に平日の作業を割り振ったママさん。だが、勝手なPTA担当表に、保護者たちが返した言葉
夜のグループに届いた、勝手な担当表
息子が通う幼稚園では、クラスごとに保護者のメッセージグループがある。
父親で入っているのは僕くらいで、普段は行事の連絡や持ち物の確認を読み、必要なときだけ短く返信していた。
そのグループでは、いつのころからか、ある母親が話をまとめることが増えていた。
以前、休日の公園の集まりを家族の予定で断ったときには、「付き合い悪いね」と続けて書かれたこともある。
あとから別の母親に、僕のいないところでも「協調性がない」と言われていたと聞いた。
それでも子ども同士は仲がいい。余計な揉め事にはしたくなくて、僕は何も言わずにいた。
秋のPTA作業が近づいたころのことだ。
担当そのものは、春の保護者会で全員がくじを引いて決めていた。先生もその場にいて、担当表は園の掲示板にも貼られている。
ところがある夜、その母親からグループにメッセージが届いた。
「平日の作業は、仕事のない人がやればいいよね」
誰からも返事がないまま一時間ほどたつと、今度は作業の日付と数人の名前を並べた表が送られてきた。
その中には、在宅勤務の多い僕の名前も入っていた。
仕事がないわけではないのに、勝手に平日の作業を割り振られた形だった。
隣で画面を見ていた妻も眉をひそめた。
「これ、もう担当は決まってるんだよね?」
「うん。春にみんなでくじを引いたよ」
「じゃあ、勝手に変えるのは違うんじゃない?」
僕もそう思った。ただ、相手を責めるような書き方をすれば、また話がこじれそうだった。
「決まってることだけ書くよ」
僕の返信のあと、続けて届いた言葉
僕は文章を何度か書き直し、誰かを名指しすることなく送った。
「担当は全員で決めたものです。難しい場合は先生に相談して、必要なら再調整する形でいいと思います」
送ったあと、しばらく通知は鳴らなかった。
言い方がきつかっただろうかと考え始めたころ、一件の返信が届いた。
「賛成です。そのほうが公平だと思います」
続いて、別の母親からもメッセージが来た。
「私もそう思います。今まで少し言いづらかったので、書いてもらえて助かりました」
さらに、別の人も続いた。
「できない日は先生に相談する形でいいと思います」
その夜、賛成する内容のメッセージは十件近く並んだ。
最初に書き込んだ母親から返事が来たのは翌朝だった。
「わかりました」
作業当日、仕分けの机には、春のくじで決まっていた顔ぶれがそろった。その母親も自分の担当の箱を手際よく片づけ、帰りぎわには僕へ小さく会釈した。
それ以来、グループで何かを決めるときも、一人の意見だけで話が進むことはなくなった。
先日、運動会の係について案が出たときには、すぐに別の母親が書き込んだ。
「みんなの都合を聞いてから決めましょう」
その下には、また賛成のメッセージが次々と並んでいった。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














