「来週、木曜日がお休みになったんだね」店長にしか伝えていない変更を知っていた同僚。それから私が距離を置いた理由
休みの日を何度も聞いてくる同僚
40代で始めたパート先には、同じ曜日に入ることの多い女性の同僚がいた。帰る方向も同じで、仕事が終わると駅まで一緒に歩き、ときどき喫茶店へ寄ることもあった。
面倒見がよく、仕事で困っているとさりげなく手伝ってくれる人だった。ただ、少し人との距離が近いところはあった。
ある日、レジ横で作業をしていると、同僚が声をかけてきた。
「今週の水曜日はお休みだよね?」
「うん、そうだよ」
「何か予定あるの?」
「ちょっと用事があるだけ。大したことじゃないよ」
シフト表は休憩室に貼られているので、休みを知っていること自体は不思議ではなかった。
ところが数日後、駅へ向かう途中でまた聞かれた。
「そういえば、今週の水曜日はお休みだよね?」
「うん。この前も聞いたよね」
「あ、そうだった。何するのかなって、ちょっと気になって」
「本当にただの用事だよ」
笑って返したものの、なぜそこまで私の休日が気になるのだろうと、少し引っかかった。
店長にしか伝えていない変更
翌週、私は閉店後に店長へ、次の休みを水曜日から木曜日へ変えられないか相談した。
「来週の休みなんですけど、水曜から木曜に変えてもらえますか?」
「木曜ね。大丈夫だよ」
私は少し迷ってから、同僚のことも話した。
「あと…休みの日のことを何度か聞かれてて。私が気にしすぎなのかもしれないんですけど」
「そうなんだ。じゃあ変更はこっちで直しておくね。新しいシフトはまだ貼らないから」
店長は変更を書いた紙を引き出しにしまった。
ところが翌日の帰り道、同僚が何気なく言った。
「来週、木曜日がお休みになったんだね」
私は思わず足を止めかけた。
「え……なんで知ってるの?」
「え?」
「まだ新しいシフト、出てないよね」
同僚は少し考えてから首をかしげた。
「あれ、誰かが言ってた気がするんだけど……店長だったかな」
「店長から聞いたの?」
「うーん、ごめん。誰だったか覚えてないや」
同僚はいつもの調子で笑った。
店長にもう一度確認しようかとも思ったが、何か直接されたわけではない。大ごとにするのもためらわれ、その日はそれ以上聞かなかった。
それから私は、同僚と休憩を取ったり、帰りに喫茶店へ寄ったりすることを少しずつ減らした。
ただ、勤務が終わる時間も裏口も同じで、駅までの道もほとんど一本だ。顔を合わせれば、一緒に歩くことは今もある。
ある日の帰り道、同僚がいつもの笑顔で聞いてきた。
「今度のお休みは、何するの?」
「まだ何も決めてないよ」
そう答えながら、私は以前よりも、自分が誰に何を話したのかを気にするようになっていることに気づいた。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














