「部屋が狭くて、ついここに置いてた」玄関前に荷物を増やす隣人。だが、管理会社が伝えた決まり
玄関を開けるたびに気になった隣の荷物
ある朝、仕事へ出ようと玄関のドアを開けると、すぐ横に大きな段ボール箱が置かれていました。
置いたのは、隣の部屋に住む60代くらいの男性でした。最初は「荷物を受け取ったばかりなのかな」と思い、そのまま横を通りました。
ところが翌日も、段ボール箱は同じ場所にありました。それだけではありません。いつの間にか傘立てや小さな収納ケースまで増え、狭い廊下がさらに通りにくくなっていったのです。
私の玄関とはすぐ隣なので、ドアを大きく開けるたびに荷物が気になります。買い物袋を持って帰った日は、体を横にしながら通らなければならないこともありました。
「少しだけ中に入れてもらえませんか」
そう声をかけようと何度も思いましたが、毎日のように顔を合わせる相手です。
直接注意して関係が悪くなるのも嫌で、なかなか言い出せませんでした。
私は1週間ほど様子を見ましたが、荷物がなくなる気配はありません。そこで、廊下の状態を管理会社へ相談することにしました。
担当者が確認した共用廊下のルール
翌日、40代くらいの女性の担当者がアパートまで来てくれました。
廊下に並んだ段ボールや収納ケースを見ると、担当者は少し困った表情を浮かべました。
「これは毎日この状態ですか?」
「はい。最初は段ボールだけだったんですけど、少しずつ増えてきて…」
「これだと、出入りするときに気になりますよね」
担当者は持ってきたファイルを開き、契約内容を確認しました。
「ここは共用の廊下なので、私物を置くことはできない決まりです。こちらからお話ししますね」
そう言って、担当者は隣の部屋のインターホンを押しました。
出てきた男性は、廊下に並んだ荷物と担当者の顔を交互に見ました。
「こちらの段ボールや収納ケースなんですが、共用部分には置けないことになっています。お部屋の中へ移していただけますか?」
男性は一瞬戸惑ったようでしたが、やがて小さく息を吐きました。
「……部屋が狭くて、ついここに置いちゃってたんです」
「事情はわかります。ただ、ここは皆さんが通る場所なので、廊下には置けないんです」
責めるような口調ではありませんでしたが、担当者は決まりについてははっきり伝えていました。
男性は「わかりました」と答え、その日は段ボールから少しずつ部屋の中へ運び始めました。
翌朝、廊下から荷物が消えていた
次の朝、玄関を開けると、隣に積まれていた荷物はなくなっていました。
久しぶりに何もない廊下を見ると、それだけでずいぶん広く感じます。
その日の夕方、向かいの部屋の奥さんと廊下で顔を合わせました。
「きれいになったね。私も、ちょっと通りにくいなって思ってたの」
「やっぱりそうでしたか」
思わず二人で苦笑しました。
直接相手に注意することだけが解決方法ではありません。毎日顔を合わせる相手だからこそ、間に管理会社が入ってくれたことで、必要以上に揉めずに済んだのだと思います。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














