tend Editorial Team

2026.09.29(Tue)

「うちの寝室が、ちょうど煙の通り道なんです」窓へ流れてきた近所のBBQの煙。だが、注意したあと、我が家を訪ねた人が持ってきたのは

「うちの寝室が、ちょうど煙の通り道なんです」窓へ流れてきた近所のBBQの煙。だが、注意したあと、我が家を訪ねた人が持ってきたのは

窓を開けるたびに気になった煙

一戸建てに住んで20年近くになりますが、この夏ほど夜に窓を閉めて過ごしたことはありませんでした。

近所の家の庭で、週末になるとバーベキューが開かれていたからです。

その家には40代くらいの夫婦と子どもたちが暮らしていて、庭からは楽しそうな声が聞こえてきました。

それ自体が嫌だったわけではありません。ただ、風向きによっては白い煙がうちの寝室の窓まで流れてきます。

夜遅くまで続くこともあり、何度かご主人に困っていることを伝えましたが、状況はなかなか変わりませんでした。

そこで僕は、煙が気になった日と時間、風向きをひと月ほどメモに残しました。

そして、その紙を持って70代くらいの町内会長さんを訪ねたのです。

「拝見します。ずいぶん細かく書いてありますね」

「風下のうちの窓に煙が流れてくる夜が、月に4度くらいあって…」

会長さんはメモに目を落としながら、「それは困りますね」と言いました。

「責めたいわけじゃないんです。子どもさんたちも楽しそうですし。ただ、夜は窓を開けて過ごしたくて」

会長さんは少し考えてから、町内会でも話してみると言ってくれました。

回覧板に書かれていた夜9時のお願い

その後の集まりで、庭でバーベキューなどをするときは夜9時までを目安に片づけること、煙が周囲の家へ流れないよう場所にも気をつけることを、町内会全体へお願いすることになりました。

数日後、僕は会長さんと一緒にその家を訪ねました。

「うちの寝室が、ちょうど煙の通り道なんです」

僕が伝えると、ご主人は少し驚いた顔をしました。

「…寝室の窓まで行ってたんですね。そこまでは気づいてませんでした」

隣にいた奥さんも頭を下げました。

「コンロ、庭の反対側に移しますね。夜9時には片づけます」

「そうしてもらえると助かります」

次の週末にも、その家の庭から子どもたちの笑い声が聞こえてきました。ただ、コンロの場所が変わったためか、以前のように煙が窓へ流れ込んでくることが少なくなりました。

夜9時ごろには片づけも始まり、しばらくすると庭は静かになりました。

そのあと、ご主人が焼いた肉を少し持ってきてくれました。

「よかったら。焼いたぶんです」

僕は礼を言って受け取り、久しぶりに居間の窓を大きく開けました。涼しい夜風が入ってきたとき、ようやくいつもの夏の夜が戻ってきたように感じました。


※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた50代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

RANKING

OTHER ARTICLES

NEW 2026.10.14(Wed)

「すぐ代わるわよ」水族館で娘の順番を奪った女性。ヒトデに夢中だった彼女に、係員が告げた一言
tend Editorial Team

NEW 2026.10.14(Wed)

「こんなに頼んだ覚えはないぞ!」回転寿司で注文を手伝った私に怒鳴る男性客。注文履歴を見せると態度が一変
tend Editorial Team

NEW 2026.10.14(Wed)

「いらねえよ、そんなもん」毎朝レシートを拒否する男性客。だが、レジ横の案内を見て慌てて床にかがんだ理由
tend Editorial Team

RECOMMEND

2026.06.30(Tue)

「正論を振りかざすことだけが正解じゃない」とSNSで共感の声。有吉弘行、高齢者が乗る自転車への対応の変化を語る
tend Editorial Team

2026.06.09(Tue)

「役者として最高の褒め言葉」「演技力が高いからこそ生まれる現象」とネットでは称賛の声も。俳優・三田佳子、映画の撮影で認知...
tend Editorial Team

2026.04.29(Wed)

「あいつがマジでむかつく!」深夜のベランダで大声で通話する隣人。直接文句を言わずに一発で黙らせた方法とは
tend Editorial Team