「仕事があるから、景品の30袋はお願いね」2回続けて係を押しつけたママ友が、6人の保護者の集まりで黙った理由
2回続けて任された景品30袋の準備
息子が小学3年生になってから、クラスの行事があるたびに、同じママ友から声をかけられるようになりました。
最初のお楽しみ会では、子どもたちに配る景品を30袋用意することになり、お菓子選びから袋詰めまで、すべて私が頼まれました。
週末に1人で買い出しに行き、夜は台所でひたすら袋詰め。気づけばテーブルいっぱいに袋が並んでいました。
そして、次の行事の相談が始まった日。私は放課後の廊下で、思いきってママ友に話しかけました。
「あのさ、今回はみんなで分担しない?」
「えー、でも、こういうの得意でしょ?私は仕事があるから」
「でも、ほかのお母さんたちもいるし…」
「大丈夫、大丈夫。あなたのほうが上手だもの」
ママ友は笑いながら手を振り、私が言い終わる前に話を切り上げてしまいました。
そして帰り際、振り返って一言。
「仕事があるから、景品の30袋はお願いね」
「えっ、ちょっと待って…」
そう言ったときには、もうママ友は帰ろうとしていました。
結局、今回も私が準備することに。週末にお菓子を買いそろえ、また30袋を作りました。
その夜、同じクラスのお母さんから電話がありました。
「ねえ、景品の準備、また頼まれたんだって?実は私も、前の行事で全部頼まれたの」
「えっ、そうだったの? 私だけじゃなかったんだ…」
どうやら、負担を感じていたのは私だけではなかったようです。
6人の母親が集まった教室で
3回目の会を控えたある日、放課後の教室で保護者の集まりがありました。
集まった母親は全部で6人。学級委員のお母さんが黒板の前に立ち、私と例のママ友を含む5人が机を囲んで座りました。
机の上には、今回の係を書き込むための表が配られています。
学級委員のお母さんが、みんなに声をかけました。
「今回は、今まで誰が何をやったか、確認してから決めませんか?同じ人に偏ると大変なので」
私は少し緊張しながら口を開きました。
「私、前の2回とも景品を担当しました。30袋ずつ、買い出しから袋詰めまでやってます」
すると、別のお母さんも続きました。
「私は運動会の飲み物を1人で用意しました」
「私も、前の会の飾りつけを全部頼まれて…。結構大変でした」
話が終わると、少しの間、誰も口を開きませんでした。
ほかのお母さんたちの視線が、自然と例のママ友に向かいます。
するとママ友は、いつものように笑いながら言いました。
「でも、私は仕事があるから…」
その言葉に、学級委員のお母さんが落ち着いた声で返しました。
「ここにいる全員、仕事をしていますよ。今回は、まだ係を担当していない方にお願いしたいんです」
ママ友の笑顔が消えました。
「あ……そう、ですよね」
そう小さく答えると、手元の表に目を落としました。
しばらくして、ママ友は「景品の買い出し・袋詰め30袋」の欄に、自分の名前を書き込みました。
それ以上、仕事を理由に断ることはありませんでした。
私は別に、ママ友を困らせたかったわけではありません。ただ、毎回同じ人が引き受けるのは違うと思っていたのです。
誰がどの仕事をしてきたのか。それをみんなで確認しただけで、役割の偏りが少し解消されました。
その日の帰り道、私は手ぶらで歩いていました。今度は自分1人で30袋を抱え込まなくていい。そう思うだけで、ずいぶん気持ちが軽くなりました。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














