「月7千円くらいで、なんで夫婦げんかになるんだ」義父の携帯代を家計から払い続けた夫。だが、妻が見せた10年分の記録に表情が一変
毎月落ちていく義父の携帯代
結婚したときから、別の町で暮らす義父の携帯電話料金は、家計用にしている夫名義の口座から引き落とされてきました。
義父には義父の家計があります。それでも夫は、「家族割もあるし、まとめて払えばポイントもたまるから」と言って、ずっとそのままにしていました。
私が「お義父さんの分は、お義父さんからもらってほしい」と初めて頼んだのは、何年も前のことです。
夫はそのたびに「そのうちな」と答えるだけで、引き落としは変わりませんでした。
ある月末の夜、記帳した通帳を手に、夕食後の食卓で夫に切り出しました。
「今月も、お義父さんの携帯代が落ちてたよ」
「家族割もあるんだし、まとめて払ったほうが得なんだよ」
夫は通帳を見ることもなく、お茶をすすりました。
「それはわかるよ。でも、お義父さんの分までずっと家計から出すなら、せめてあなたのお小遣いから払ってほしい」
すると夫は湯のみを置き、少し声を大きくしました。
「月7千円くらいで、なんで夫婦げんかになるんだ」
「くらいって……毎月だよ?」
「親の電話代くらいで、そんなに言うことか?」
夫はそう言って席を立ちました。
私は通帳を手にしたまま、「月7千円くらい」という言葉が頭から離れませんでした。
10年分を計算して見せると
翌日、私は10年分の家計簿を出しました。
義父の携帯料金を1年ずつ確認しながら書き出し、最後に合計を出します。金額は、およそ84万円になりました。
その夜、私は食卓で夫の前にその表を置きました。
夫は紙を見るなり、ため息をつきます。
「また携帯代の話?」
私は表のいちばん下を指さしました。
「昨日、月7千円くらいって言ったよね。10年続けば、単純計算でも約84万円だよ」
夫は何も言わず、数字に目を落としました。
「家族割で得している分があるのはわかってる。でも、それと、お義父さんの料金をうちの家計から払い続けることは別の話だと思う」
それまで腕を組んでいた夫が、ゆっくり手をほどきました。
「親孝行するなって言ってるんじゃないよ。あなたが自分のお金で払うなら、私も何も言わない。でも、家計から当然みたいに出し続けるのは違うよ」
夫はしばらく表を見つめたあと、小さな声で言いました。
「……わかった。来月から親父の分は、親父に払ってもらうようにする。俺が出すときも、自分の小遣いからにするよ」
私は表を家計簿の最後のページにはさんで閉じました。
月にすれば7千円ほどでも、それが何年も続けば決して小さな金額ではありません。数字にして初めて、その重さが夫にも伝わったように感じました。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた50代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














