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2026.10.03(Sat)

「誰が持っていったんだろう」玄関前にあった届いたはずの荷物が消えた夜。翌朝、隣人が指した意外な場所

「誰が持っていったんだろう」玄関前にあった届いたはずの荷物が消えた夜。翌朝、隣人が指した意外な場所

玄関前から消えていた段ボール

以前住んでいたマンションで、宅配便の段ボールを玄関前に置いてもらったことがあります。

その日に限って残業になり、帰宅したのは夜10時ごろでした。

階段を上がって共用廊下に出ると、奥の電灯がちかちかと点滅していました。薄暗い中をそのまま自分の部屋へ向かったのですが、玄関前にあるはずの段ボールが見当たりません。

慌ててスマートフォンを確認すると、配達完了のメールには、たしかに私の部屋の前に置かれた荷物の写真が残っていました。

「え…ここに置いてあったはずなのに」

周囲を見ても箱はありません。

誰かが持っていったのではないか。そう考えるうちに、だんだん腹が立ってきました。

「誰が持っていったんだろう。管理会社に確認してもらおう」

部屋に入り、事情を書いた便せんを用意しました。

最初は感情的な文章になってしまい書き直し、次は長くなりすぎてまた書き直し。3枚目でようやく、配達時刻や荷物がなくなっていたことを簡潔にまとめました。

防犯カメラを確認してもらえば何か分かるかもしれない。

そう思うと、廊下で足音がするたびに気になり、その夜はなかなか落ち着きませんでした。

隣の女性が指したのは、階段のほうでした

翌朝、管理会社へ渡す封筒を持って部屋を出ると、ちょうど隣の部屋から60代くらいの女性が出てきました。

「おはようございます。昨日は遅かったのね」

「おはようございます。実は、玄関前に置いてもらった荷物がなくなっていて…」

そう話すと、女性は「あら」と目を丸くし、階段のほうを指さしました。

「それなら、あそこよ。通る人がつまずきそうだったから、少し端に寄せておいたの」

私は言われた方向へ数歩戻りました。そして、階段を上がってすぐの壁際を見て、足が止まりました。

そこにあったのは、探していた段ボールでした。前の晩、私は階段から廊下へ出た直後、そのすぐ横を通っていたのです。

「……ありました。全然気づきませんでした」

「昨日は暗かったものね。見つかってよかったわ」

私は段ボールを抱え、女性に頭を下げました。

「ありがとうございます。完全に、誰かに持っていかれたと思い込んでました」

女性は少し笑って、「見つかったならよかったわ」と部屋へ戻っていきました。

私も部屋へ戻り、管理会社へ出すつもりだった封筒を机の上に置きました。昨夜あれほど気になっていた荷物は、ずっと同じ廊下にあったのです。

暗い場所では、思った以上に目の前のものを見落としてしまう。封筒を片づけながら、少し恥ずかしくなりました。


※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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