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2026.10.03(Sat)

「お年玉の額が違うなんて、聞いてないぞ」子どものお年玉をめぐり怒る兄。だが、母の古い手帳を見て言葉を失った理由

「お年玉の額が違うなんて、聞いてないぞ」子どものお年玉をめぐり怒る兄。だが、母の古い手帳を見て言葉を失った理由

正月、兄が気づいたお年玉の金額差

私には2つ上の兄がいます。

先に結婚して子どもが生まれたのは私で、兄がまだ独身だったころから、私の子どもたちにお年玉をくれていました。

そのころ、子どもの年齢によってお年玉の額を決めたのも兄でした。

今では兄にも小学生の子が2人います。毎年、お年玉は兄と私がそれぞれ母に預け、母がまとめて子どもたちへ渡すのが恒例になっていました。

今年の正月も、昼ごはんのあと、母がこたつの上にぽち袋を並べていました。

兄と私は向かい合って座り、子どもたちは奥の部屋でゲームをしています。

母が袋の中身を確認していると、兄が何気なく聞きました。

「今年、いくらずつ入れてるんだ?」

母は手を止めずに答えます。

「小学生は3千円ずつ。中学生は5千円ずつよ」

私の子どもは2人とも中学生で、兄の子どもは2人とも小学生です。

すると、それまで普通に話していた兄の表情が変わりました。

「え?お年玉の額が違うなんて、聞いてないぞ」

「前からこの金額だったよ」

私がそう返すと、兄は納得できない様子でこちらを見ました。

「だって、こっちは5千円ずつ出してるんだろ?1人2千円ずつ足りないじゃないか。今ここで足してよ」

急に強い口調で言われ、私はむきかけのみかんを手にしたまま言葉に詰まりました。

母が出してきた古い手帳

すると、黙って聞いていた母が立ち上がりました。

居間の棚の引き出しから、表紙の色があせた古い手帳を取り出し、こたつへ戻ってきます。

そして、あるページを開いて兄の前に置きました。

「これ、覚えてない?」

兄は黙ったまま、手帳に目を落としました。

母はページを指さしながら読み上げます。

「『小学生は3千円、中学生からは5千円。決まりにしておけば、もめない』って。これ、あなたが言ったときに書いておいたのよ」

兄は何も言わず、手帳を見つめました。

「あなたの子たちが中学生になったら、この子も5千円ずつ出す。それまでは同じ決まりでいいでしょう」

母が静かに続けると、兄は少し気まずそうに視線をそらしました。

「…そんな前のこと、覚えてなかった」

それだけ言うと、それ以上お金を足せとは言わず、湯のみを持って台所へ立っていきました。

母は手帳を棚へ戻しながら、私にだけ聞こえるくらいの声で言いました。

「書いておいて、よかったわね」

私は思わず苦笑いしました。兄が決めたはずのルールが、年月がたって自分の側に当てはまったとき、こんな形で確認することになるとは思ってもいませんでした。


※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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