「最近の若い人って、本当に決まりを守らないのよね」ゴミ出し違反を決めつけた隣人。だが、防犯カメラの確認結果に唖然
決めつけられた朝
以前住んでいたマンションでの話です。
当時30代だった私は一人暮らしで、隣には50代くらいの女性が住んでいました。
廊下ですれ違うと、いつもどこか警戒するような目を向けられ、私は少し苦手に感じていました。
ある朝、駅へ向かう途中でゴミ置き場の前を通ると、燃えるゴミの袋に缶やびんが混ざったものが、網の手前に置かれていました。
すると、そばにいた隣の住人が私に近づいてきました。
「このゴミ袋、出したのあなたよね」
いきなりの言葉に驚きました。
「えっ?違いますよ。今日はゴミを出していませんけど」
しかし、女性は納得しません。袋をつま先で私のほうへ押し出しながら言いました。
「ゆうべ、あなたの部屋の前にこれと同じ袋があったの。私、見たんだから」
「それは別の日に出す袋ですよ。今も部屋の中にあります」
そう説明しても、女性は疑いを解こうとしませんでした。
ちょうど別の住人がゴミを出しに来ると、女性はそちらにも聞こえるような声で言いました。
「最近の若い人って、本当に決まりを守らないのよね」
私は腹が立ちましたが、これ以上話しても平行線だと思い、その場を離れました。
それから数日後、私のポストに管理会社から「ゴミ出しのお願い」という紙が届きました。
隣の住人が私の部屋番号を伝えて苦情を入れたのではないか。そう思うと、納得できませんでした。
防犯カメラを確認した担当者の一言
このままでは、私がルールを破ったと思われたままです。
私は管理会社に連絡し、事情を説明したうえで、ゴミ置き場の防犯カメラを確認してほしいとお願いしました。
しばらくして、私と隣の住人は1階の管理事務室に呼ばれました。
40代くらいの男性担当者がパソコンの前に座り、隣の住人は向かいの椅子に腰かけています。私は少し離れた壁際に立っていました。
女性は私をあごで示しながら、担当者に尋ねました。
「それで、この人にはちゃんと注意してもらえるんでしょうね?」
担当者は画面を確認してから、落ち着いた声で答えました。
「防犯カメラの映像を確認しました」
「それで?」
「問題の袋を置いたのは、別の階にお住まいの方でした。こちらの方ではありません」
女性は一瞬、言葉に詰まったようでした。
「えっ……でも、部屋の前に袋があったのよ?」
「その袋と、ゴミ置き場にあった袋が同じものとは限りませんよね。映像では、こちらの方はその朝、ゴミを出されていません」
担当者はそう伝えると、私に向き直って頭を下げました。
「確認が不十分なまま注意の紙をお届けしてしまい、申し訳ありませんでした」
そして、隣の住人にも静かに言いました。
「今後は、確認が取れるまで、特定の方が出したと決めつけないでいただけますか」
女性は何も答えず、唇をきつく結びました。
やがて椅子から立ち上がると、こちらを見ることもなく事務室を出ていきました。
それ以来、ゴミ置き場で顔を合わせても、女性は目をそらして足早に去っていきます。
私は以前と変わらず「おはようございます」と声をかけていますが、返事が返ってくることはありません。
謝ってもらえなかったことは残念です。それでも、映像を確認してもらい、誤解が解けたことにはほっとしました。
思い込みだけで誰かを責めてはいけない。そう強く感じた出来事でした。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














