「返してなかったの?」姉に貸した10万円が3年間戻らず…正月の旅行話で初めて借金を知った義兄の行動
返済の話をすると不機嫌になる姉
3年ほど前、結婚している姉から「急な出費で困っている」と相談され、10万円を貸しました。
「給料が入ったら、すぐ返すからね」
その言葉を信じていたのですが、翌月になっても返済はありません。
こちらから聞いてみると、姉はあっさり答えました。
「今月はちょっと厳しいの。もう少し待って」
仕方なく待つことにしましたが、その後も返済される気配はありません。
何度か尋ねるうちに、姉の態度はだんだん冷たくなっていきました。
ある日、昼間にカフェで会ったときのことです。私がお金の話を切り出すと、姉は面倒くさそうに手を振りました。
「もう、しつこいなあ。家族なのに、お金お金って」
「でも、返すって約束したよね?」
そう言っても、姉は不機嫌になるばかりでした。
そのころ、姉は家族旅行に出かけたり、新しい家具を買ったりしていました。
もちろん、何にお金を使うかは姉の自由です。
でも、返済の話をするたびに嫌な顔をされることには、どうしても納得できませんでした。
たまりかねて母にも相談しましたが、返ってきたのは意外な言葉でした。
「お金のことで姉妹がもめるなんて、やめてちょうだい」
私だって、好きでもめているわけではありません。それでも母にそう言われると、それ以上は何も言えなくなってしまいました。
正月の旅行話で、義兄の表情が変わった瞬間
それから3年後のお正月。実家に家族が集まりました。
居間の座卓にはおせち料理が並び、姉と義兄が隣同士、その向かいに母と私が座っていました。
姉は上機嫌で、以前の家族旅行の思い出を話し始めました。
「あのときの宿、本当によかったよね。また行きたいなあ」
すると、隣にいた義兄も笑いながら言いました。
「あの頃は出費が重なって大変だったんですよ。でも、妻がうまくやりくりしてくれて」
その言葉を聞いた瞬間、私は思わず姉の顔を見ました。
あの頃に貸した10万円は、3年たった今も返ってきていません。
このまま黙っているのも違う気がして、私は義兄に向かって口を開きました。
「あの……実は、その頃に姉に10万円貸しているんです。まだ返してもらっていなくて」
義兄は驚いた顔で私を見たあと、隣の姉に向き直りました。
「えっ、返してなかったの?」
姉は何か言いかけましたが、すぐには言葉が出ないようでした。
義兄は少し黙ったあと、私に向かって頭を下げました。
「何も知らずに、すみませんでした。本当に申し訳ないです」
そして振込先を私に確認すると、その場で携帯電話を取り出して操作を始めました。
しばらくすると、私の携帯電話に10万円の入金通知が届きました。
「旅行の話より先に、言うことがあっただろう」
義兄が低い声でそう言うと、姉はうつむいたまま何も答えませんでした。母も箸を止め、黙っていました。
借りたのは姉なのに、返してくれたのは義兄でした。
3年間ずっと気になっていた10万円が戻り、ようやくほっとしました。ただ、あれほど返済を嫌がっていた姉が、最後まで何も言わなかったことは、今でも心に残っています。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた50代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














