「電球が切れてる、3000円返して」フリマのライトを不良品と言い張る近所の女性。だが、頼みごとで黙り込んだ
フリマで売った白いライト
近所の女性は、電球が切れていると3000円の返金を求めました
夕飯の片付けをしていると、玄関のチャイムが鳴りました。11月の夜のことです。
ドアの外にいたのは、近所に住む女性です。道で会えば会釈をする程度の間柄でした。腕には、白いかさの卓上ライトを抱えています。
2週間前、私が町内のフリマに出した物でした。
買ってからほとんど使わずにしまっていたので、3000円の値をつけたのです。
「電球が切れてる、3000円返して。」
「買った日から、一度も点かないの。」
近所の女性は、どこに挿しても誰が押しても点かないと言いました
以前使ったときは問題なく点灯していた、と説明しかけると、女性は私の言葉にかぶせてきました。
「どこに挿しても、誰が押してもよ。」
「壊れた物を売って、言い訳する気?」
眼鏡の奥の目をつり上げて、女性はライトを抱え直しました。
近所の皆に話すと言われ、私は言い返せずに目を伏せました
「近所の皆に、話してもいいのよ。」
フリマの日は人が多く、私は品物を手渡すだけで精いっぱいでした。
その場で点灯を確かめてから渡したわけではありません。
この辺りでは、うわさが回るのはあっという間です。3000円を返せば済むのなら、とも思いました。
言い返せる言葉が見つからず、私は胸の前で両手を握り、目を伏せました。
近所の皆に話す、と言われて
私はプラグを挿し、近所の女性自身の指でボタンを押すよう頼みました
女性は片腕でライトを抱えたまま、もう片方の手を私の前へ突き出しました。早く返金するよう求めているのでしょう。
本当に点かないのなら、すぐにお金を返すつもりでした。
ただ、その前に一度だけ確かめたかったのです。
私はライトを玄関脇の小さな棚に置いてもらい、点灯するか確認したいと伝えました。
女性は不機嫌そうな顔でコードを差し出します。私はプラグを受け取り、上がり口の横の壁の差し込み口に挿しました。
「点かないって、言ってるでしょ。」
「ご自分の指で、押してください。」
近所の女性が自分の指で押すと、白いかさが黄色く光りました
女性の人さし指が、ライトの台の丸いボタンの手前で止まりました。
何か言いたそうに私を見ましたが、私は黙って待ちました。しばらくして、女性はしぶしぶボタンに指を伸ばしました。
その瞬間、白いかさの中が、明るい黄色にぱっと光りました。
玄関に黄色い光の輪が広がり、女性の顔を横から照らします。
少なくとも今、電球は正常に点灯しています。
私がしたのは、プラグを挿したことだけ。ボタンを押したのは、女性自身です。
「うちでは、点かなかったわ!」
「この電球は、どこでも点きます。」
返金はなく、近所の女性はライトを抱えたまま黙り込みました
女性はなおも不満そうでしたが、私は目の前でライトが点灯したことを確認できました。少なくとも、電球が切れているという説明とは食い違っています。
私はプラグを抜いて、コードをまとめ、ライトを女性に返しました。
「点くライトは、返品になりません。」
今確認した限りでは正常に点灯しているため、電球切れを理由とした返金には応じられないと伝えました。
近所の皆に話されても、確認した経緯を説明できます。
すると、女性はなおも説明を続けようとして、親戚が泊まりに来ていたことを口にしました。
この2週間、客間で毎晩ライトを使っていたというのです。
そこまで話したところで、女性は急に口をつぐみました。
買った日から一度も点かなかったという最初の説明と、明らかに食い違っています。
私が驚いて顔を見ると、女性は気まずそうに視線をそらしました。
結局、返金の話が続くことはありませんでした。
女性はライトを抱え直すと、何も言わずに帰っていきました。
※本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














