tend Editorial Team

2011.10.21(Fri)

季節のフルーツがぎゅっとつまったケーキパイ“ブライ”

アーモンドと砂糖がまぶされたりんごのブライは、オランダの秋〜冬のスイーツの定番。

アーモンドと砂糖がまぶされたりんごのブライは、オランダの秋〜冬のスイーツの定番。

秋も深まり、この時期食べたくなるのがオランダ人の間で大人気のケーキパイ、“Vlaai(ブライ)”。 一見シンプルなパイは別名リンブルグパイとも呼ばれ、オランダの南部、リンブルグ州の名菓です。 丸い焼き菓子で、約30cmの薄い底の生地の上には、たっぷりと果物が乗っています。 ブライの種類は様々で、通常はチェリー、プルーン、りんごやアプリコットなど季節のフルーツ、時にはライス(お米)のブライもあります。 ブライの表面は、生地で出来た格子でカバーされているものと、オープンなものと2種類あり、焼いた後にホイップクリーム、ナッツやチョコレートがかかっていたりします。

粉砂糖をかけたアプリコットのブライ。 底が薄くしっかりしていて、手で持っても崩れない。

粉砂糖をかけたアプリコットのブライ。 底が薄くしっかりしていて、手で持っても崩れない。

ブライが他のペイストリーと違うのが、生地がとても軽いというところです。 そして底の部分はパンのような堅さがあり、薄いけれどしっかりします。「美味しいブライは、薄い底と厚い中身を持つブライ」という言い回しがあるように、プレートなしで手に取り、そのままガブリと食べてしまうことも可能です。

大きめにカットしたブライは、コーヒーとともに。 まぶした砂糖やホイップクリームが、フルーツの酸味と合う。

大きめにカットしたブライは、コーヒーとともに。 まぶした砂糖やホイップクリームが、フルーツの酸味と合う。

ブライの歴史を辿ると、1900年代、リンブルグ州ウィールトでマリア・フベルティーナ・ヘンドリックスという1人の女性が駅で売り始めたのが始まりと言われています。 ここから徐々にオランダ全土に広がり、人気になったお菓子です。 リンブルグの伝統では、週末家族や友人と集まるとき、誕生日、結婚式、洗礼時など色々な機会でブライが振る舞われます。 昔は家で手作りしていましたが、最近はベーカリーで買うのが主流で、特にリンブルグ州に住むオランダ人の家庭を訪ねると、このブライケーキが良く出てきます。

リンブルグ州の州都は、オランダで一番のグルメな街、マーストリヒトです。 マーストリヒトはローマ時代から続く歴史のある街で、レストランやカフェが数多くあります。 ここのカフェのほとんどにリンブルグパイがメニューとして置かれ、皆午後のスイーツタイムにこの一切れのパイとコーヒーを楽しみます。

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