募るモヤモヤと、消えない不公平感
「私たちはチームだもん、協力しなきゃね!」 それが同僚である彼女の口癖。
でも実態は、一番大変なリサーチや資料作成は私で、上司への報告やプレゼンは彼女。
いつの間にか、そんな「いいとこ取り」の役割分担が定着してしまいました。
「基礎データ、明日までにまとめといて。その後の発表は、私がバシッと決めてくるからさ!」
彼女はいつも笑顔でそう言います。
一見すると効率的な分担ですが、手柄はすべて「発表者」である彼女のもの。
上司からは「いつもいい仕事をするね」と褒められ、私は影の功労者どころか、ただの作業員のような扱いです。
(私が頑張った資料なのに……。でも、ここで文句を言ったら空気が悪くなるかも)
そんな不安から、私はつい「分かりました」と引き受けてしまう毎日。モヤモヤを飲み込むことにも、すっかり慣れてしまっていました。
上司が放った、予想外の一言
ところが先日、事態は急変します。
新しい案件の打ち合わせ中、上司が彼女の目をじっと見て告げたのです。
「今回のプロジェクトは、最初から最後まで、すべて君一人で完結させてみて」
彼女は一瞬、硬直。
「えっ……。でも、チームで分担した方が……」
「いや、君の『真の実力』をしっかり評価したいんだ。途中の相談も、今回はなしだ」
いつになく厳しい上司の口調。
私は驚きつつも、どこか胸がすくような思いでその言葉を聞いていました。
明らかになった「メッキ」の下
それからの彼女は、まさに散々な様子でした。
いつも私がさらっと出していたデータ一つに何時間もかけ、納期は大幅に遅延。
ようやく提出された資料も、数字のミスや論理の矛盾が目立ちます。
「どうしてこんなに時間がかかったんだ? 資料の精度も、以前より格段に落ちているじゃないか」
上司の問い詰めに、彼女は顔を真っ赤にして俯くばかり。
その傍らで、同僚たちのひそひそ話が聞こえてきます。
「……もしかして、今まで全部あの子(私)がやってたんじゃない?」
「あぁ、やっぱりね。一人じゃ何もできないんだ」
その瞬間、長年溜まっていたモヤモヤが、音を立てて消えていくのを感じました。
会議の後、上司に呼び出されました。
「君の仕事がいかに正確で、迅速だったか。彼女に任せてみて、改めて痛感したよ。今まで気づくのが遅れてすまなかった」
その言葉に、これまでの苦労が報われた気がします。
上司は、彼女の「いいとこ取り」に薄々気づいていて、あえてチャンスという名の試練を与えたのかもしれません。
メッキが剥がれ、実力が露呈した彼女は、今ではすっかり大人しくなりました。
これからは、私の努力が私の成果として認められる場所で、堂々と胸を張って働いていこう。そう決心しています。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














